大失敗。データベースの設定をいじったら、WordPressブログのすべての記事が消えました。
公開日:
:
WordPress Windows Live Writer
目次
1.13日の金曜日のミス
7月13日の金曜日、自分でブログのすべての記事を消してしまいました。
ブログ移転時にエクスポートしたXMLデータとWindow Live Writerに残っていたデータから、とりあえず一通りの復旧はしました。しかし、定期的にバックアップをしていなかったために、ひどく手間がかかりましたし、今でもまだ40個ほどの記事は失われたままです。
以下、顛末をメモします。
2.すべての記事を消してしまった経緯
(1)関連記事プラグインYARPPをインストール
当ブログは、関連記事を表示するプラグインとして、Similar Postsを使っています。
しかし、以前からYARPPにも関心を持っていました。そこで、YARPPを試してみようと思い、プラグインYARPPをインストールしたことが、今回のはじまりでした。
(2)データベースをMyISAMに変更?
YARPPを有効化すると、YARPP設定画面に、こんな表示が出ました。
このオプションを使用したければ、wp_postsテーブルに対してこのようなクエリを実行してください:ALTER TABLE `wp_posts` ENGINE = MyISAM;。このクエリはデータは一切消しません。
wp_postsテーブルが絶対MyISAMを使用していると思う方はこちらの魔法のボタンをどうぞ:嘘じゃないから
何を言っているのかさっぱり分からなかったため、エラーメッセージをコピーしてGoogleで検索しました。すると、さくらのレンタルサーバーでは、デフォルトがMyISAMでないためにこのようなエラーが出る、とのことです。さくらのレンタルサーバーでMyISAMに変更する方法もネット上に書いてありましたので、それに従って、MyISAMに変更することにしました。
(3)消えました。
phpMyAdminに入って、wp_postsをMyISAMに変更しました。「SQLは正常に実行されました」とのメッセージが出ました。
これでYARPPを使用することができると思い、安心して再度ブログを表示したところ、すべての記事は消えました。
ダッシュボードに表示される投稿数は、193だったのが、0になりました。
あわてて、データベースをMyISAMからもとに戻しましたが、記事は戻りませんでした。
このようにして、すべての記事は失われました。
3.とりあえずの復旧
(1)バックアップは、なにもない。
うかつなことに、私は、バックアップをまったくとっていませんでした。普段からとっていませんでしたし、また、データベースをいじる際にもとっていませんでした。
そのため、速やかに完全復旧をすることは、無理でした。後悔先に立たず。
(2)復旧の優先順位
そこで、優先順位をつけて、復旧することにしました。
このブログへのアクセス数は、1日1000~1500PVなのですが、その80%以上は、10個ほどの記事から生み出されています。また、他のブログからの被リンクがある記事は、私が把握している限りで、10個ほどでした。
そのため、まずは、これらの記事を復活させることにしました。
(3)Windows Live Writerに助けられる
私が、WordPressにブログを投稿する手段は、WindowsPCのWindows Live WriterかiPadのBlogsyかのどちらかです。このうち、Windows Live Writerなら、投稿した記事のデータがローカルにも残ります。Windows Live Writerから、ローカルに保存された記事を再度投稿すれば、復活させることができます。(Blogsyには、ローカル保存はないようです。残念ながら。)
さしあたり、PVの稼ぎ頭である10個ほどの記事と被リンクのある10個ほどの記事のうち、Windows Live Writerから投稿した記事を、ひとつひとつ手動で復活させました。
(4)WordPress.com→WordPress移転時のエクスポートXMLデータ
また、当ブログは、4月末にWordPress.comからWordPressに移転しました。その際、WordPress.comのデータをWordPressにそっくりそのまま持ってきました。そのために使用したXMLデータが残っていました。そこで、そのXMLデータを、再度、このWordPressに入れました。
ブログ内のURLを修正する必要があったので、以前と同じように、プラグインSearch Regrexで一括再設定しました。
また、旧WordPress.comブログを削除していたために、画像をインポートすることができませんでした。しかし、今回私が消してしまったのはデータベースだけなので、画像はそのままサーバーに残っています。そのため、<a>タグ内のURLを置き換えれば、画像もちゃんと表示されることとなりました。(これも、プラグインSearch Regrexで一括再設定しました。
4.おわりに
Windows Live WriterとXMLデータによって、193中150の記事が復活しました。今でも失われている残り40ほどの記事は、RSSで配信された全文データがGoogleリーダーに残っているため、手動でぼちぼち再投稿したいと思います。
また、PV数は、13日以後も、1000強で推移しました。
今回の13日の金曜日のミスは、遭遇しないに越したことはない出来事でしたが、そんなにひどいことにはならずに乗り越えることができました。逆に、以下の3点を学びました。今回費やした手間と、感じたひやひや感は、これらの点の授業料だと思うことにします。
- バックアップは大切。XMLデータのエクスポートと画像ファイルのダウンロードをしておくだけで、復旧の手間が全然違う。
- ローカルにブログデータを保存するタイプのブログエディタは、もしものときにも役に立つ。
- PV数は、一部の記事が稼いでいる。万一ブログデータを消してしまったら、PV数の稼ぎ頭の記事を(URLを同一にして)復活させると傷が広がらない。
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