Evernoteにテキストを投稿するためのAndroidアプリ「WriteNote」を活用するアイデア
1.AndroidからEvernoteにテキストデータを保存する方法
AndroidからEvernoteにテキストデータを保存するには、大きく分けて、3つの方法があります。まず、公式アプリを使う方法があります。次に、Evernoteのメール投稿機能を使う方法があります。そして最後に、投稿用アプリを使う方法があります。
iOSには、投稿用アプリが豊富に存在しています。しかし、iOSに比べると、Androidには、Evernoteへの投稿用アプリが、あまり多くありません。これまで私が使っていたのは、PostEverだけでした。
この状況で、私が期待を寄せているAndroidアプリが、WriteNoteです。
2.WriteNoteの特徴
WriteNoteは、Androidにテキストデータを投稿することに特化したアプリです。PostEverやiOSのFastEver、最近では、iOSのTextEverと同じような方向性のアプリです。
WriteNoteの特徴は、以下の2つです。
(1)ノートブック名・ノート名・挿入語句を設定できる(設定しないこともできる)
あらかじめ、ノートブック名・ノート名・挿入語句を設定しておくことができます。設定しないこともできます。
a.ノートブック名
ノートブック名を設定した場合、設定したノートブック名がEvernoteに存在すれば、そのノートブック内に、投稿した内容のノートが保存されます。存在しなければ、設定したノートブック名のノートブックが、Evernoteに自動で作成されます。
ノートブック名を設定しなかった場合、Evernoteのデフォルトのノートブック内に保存されます。
b.ノート名
ノート名を設定した場合、設定したノート名で、ノートが作成されます。保存先のノートブック内に、すでに同一タイトルのノートが存在する場合、投稿したメモ内容が、当該ノートに追記されます。(上に追記するか、下に追記するかは、設定できます。)
ノート名を設定しなかった場合、最初の行の内容が、ノート名となります。
c.挿入語句
「タイムスタンプ」という機能で、各メモに挿入する語句を設定できます。
設定しないこともできます。
(2)ノートブック名等の語句は、 javaのSimpleDateFormatクラスのドキュメントに従って設定できる
上記(1)での設定には、すべて、javaのSimpleDateFormatクラスを使うことができます。
SimpleDateFormat (Java Platform SE 6)
たとえば、[yyyy.MM.dd]で[2012.05.22]と表示されます。年・月・日・時・分・秒はもちろん、その年の最初からの日数や、曜日を指定することもできます。
3.WriteNoteを活用するアイデア
(1)ノートブック名・ノート名・挿入語句を設定できること、(2)SimpleDateFormatクラスのドキュメントに従って設定できること、という二つの特徴によって、以下のような活用アイデアが考えられます。
(1)FastEver的な使い方
ノート名と挿入語句を何も設定しなければ、FastEver的な使い方が可能です。1行目がタイトルになりますので、タイトルを指定したテキストノートをどんどん作成することが可能です。
(2)PostEver的な使い方
1日分のメモを1つのEvernoteノートにまとめることも可能です。PostEver的な使い方です。
ノート名を「yyyy/MM/dd」として、挿入語句を「HH:mm」とすれば、タイトルが日付、本文に時刻が付記されたメモが並ぶ、というノートができあがります。
(3)WriteNoteならではの活用アイデア
これ以外にもWriteNoteならではの使い方が可能ではないかと思います。
a.長期間のスパンで、PostEver的な使い方をする
PostEverは、1日分のメモをひとつのノートにまとめます。これに対して、WriteNoteなら、もっと長期間のスパンのメモを、ひとつのノートにまとめることができます。1週間分のメモ、1ヶ月分のメモをひとつのノートにまとめることが可能です。
b.一定期間のメモを集めたノートブック
ノートブックにも、SimpleDateFormatを使うことができます。したがって、一定期間のメモを、期間ごとのノートブックに集めることが可能です。
c.曜日ごとのメモを集約する
SimpleDateFormatでは、「E」によって、曜日が出力されます。したがって、曜日ごとのノートブックを作成したり、曜日のメモをひとつのノートにまとめることが可能です。
もっとも、これを何に活用できるかは、よくわかりません。
d.ずっと同じノートに追記し続ける
ノートブック名、ノート名には、SimpleDateFormatを使わない語句を指定することも可能です。この場合、WriteNoteからの投稿は、ひたすら、同じノートに追記され続けます。
e.組み合わせ例:子どもの成長記録
これらを組み合わせることも可能です。たとえば、子どもの成長記録に、WriteNoteを使うことができます。
ノート名を「yyyy年MM月のサザエ」と設定し、タイムスタンプに「yyyy年MM月dd日HH:mm」としておけば、WriteNoteからの投稿は、「2012年05月のサザエ」というノートに、日時とともに、追記されます。もちろん、期間を長くするのも短くするのも自由自在です。
4.おわりに
javaのSimpleDateFormatを理解すれば、柔軟な設定が可能です。実現したいことをよく考えて、ノートブック名・ノート名・タイムスタンプの設定組み合わせを考えたいと思います。
スポンサードリンク
関連記事
-
-
WriteNote Proリリース! 画像添付機能がつき、複数のノート設定が可能になりました。
1.WriteNote Proがリリースされました WriteNoteは、Evernoteに投稿す
-
-
Androidをどう使うかの転換~情報を消費するツールから思考と生産を補助するツールへ~
1.いちばん身近にある道具の使い方 先日ふと気づいたのですが、私にとって、いちばん身近にある道具は
-
-
Evernoteのノートブックとタグをゼロベースで考えるとしたら
1.はじめに Evernoteが私の日常に定着して、1年くらいになります。 今では、Everno
-
-
普段使っているアプリがAndroid4.0に対応しているかのメモ
1.問題意識 私が現段階で使用しているAndroid端末のOSは、Android2.3です。これに
-
-
【Toodledo×IFTTT×Evernote】電子業務日誌を自動的に作成する
1.『「超」整理法』がすすめる電子業務日誌 『「超」整理法』は、時代を超える名著です。この本は、単
-
-
Evernoteを毎日自然に使うまでの4段階
1.Evernoteを、毎日、自然に、使う (1) Evernoteの強み Evernoteは、「す
-
-
WorkFlowyに書き込んだ内容を自動的にEvernoteに蓄積し続ける仕組み(差分メール転送とRSS&IFTTT)
1.フローのWorkFlowy、ストック&アーカイブのEvernote たとえばブログなどに
-
-
クラウドに上げない方がよい情報の範囲と、Evernoteのローカルノートブックの可能性
1.どの資格で預かったかによって、クラウドに上げない方がよい情報を線引きする (1) 問題の背景
-
-
誕生日おめでとう、Evernote日本語版。Evernoteが100年続くことを信じて、Evernoteを使う
1.3月3日は、Evernote日本語版の誕生日だそうです さっきTwitterで知ったのですが、
-
-
Evernoteを中心に、知的生産のためのクラウドベースを作る
1.Evernoteを中心としたクラウドサービスのおかげで、知的生産を続けられている (1) サラ