情報の構造を活かし、Amazonから目次をWorkFlowy&MemoFlowyに取り込む「入口」拡張ツール
1.はじめに
昨日、マロ。さんによって、「kindle highlight to WorkFlowy」が誕生しました。
- kindle highlight to WorkFlowy for PCブックマークレット|マロ。|note
- kindle highlight to memoflowyブックマークレット|マロ。|note
Kindleのハイライト一覧をWorkFlowyに取り込むことを助けてくれます。WorkFlowyを読書のために使うときに力を発揮する「入口」拡張ツールです。
KindleからWorkFlowyへの「入口」を拡張するツール「kindle highlight to WorkFlowy」
さらに本日、もうひとつの「入口」拡張ツールが誕生しました。今度は、Amazonが持つ情報の構造を活かし、Amazonから本の目次を取得します。
本の目次をmemoflowyに送るブックマークレット|マロ。|note
2.AmazonからWorkFlowyへ目次を取り込む方法
(1) MemoFlowy経由での取り込み
スマートフォンを使うなら、MemoFlowyのURLスキームを使ったMemoFlowy対応版が便利です。
手順0 ブックマークレットをブラウザアプリに登録
このページで公開されているブックマークレットを、Safariなど、ブラウザアプリにのブックマークに登録します。
本の目次をmemoflowyに送るブックマークレット|マロ。|note
手順1 Amazonの「デスクトップ用サイトを表示」
ブラウザアプリから、目次を取得したい本のAmazonのサイトを開きます。
モバイル版では使えませんので、「デスクトップ用サイトを表示」などのメニューから、デスクトップ用サイトを表示します。
Safariの場合、下部バーから、「デスクトップ用サイトを表示」を利用できます。
これがデスクトップ用サイト。スマートフォンからだと、人間には見にくいですが、スクリプトには関係ありません。
手順2 ブックマークレットを実行
ブックマークからブックマークレットを実行します。
手順3 MemoFlowy経由での送信
すると、MemoFlowyが起動し、MemoFlowyに貼り付きます。
(2) パソコンからのコピー&ペーストによる取り込み
パソコン版もあります。目次データを表示するアラートダイアログが出ますので、そこからコピー&ペーストします。
手順0 ブックマークレットをブラウザに登録
ブックマークレットをブラウザに登録します。
次のページの下の方にあるやつです。
本の目次をmemoflowyに送るブックマークレット|マロ。|note
手順1 Amazonのサイトを表示
ブラウザでAmazonのサイトを表示します。
手順2 ブックマークレットを実行
ブックマークレットを実行すると、目次データを表示するダイアログが出ます。
手順3 コピー&ペースト
コピー&ペーストは、手作業です。
WorkFlowyに貼り付けると、こんな感じ。
本の構造に従って、適宜インデントすれば、この通りです。
●
もちろん、Amazonのウェブページには目次が掲載されていますので、手作業で目次をコピー&ペーストしても、同じことができます。でも、このブックマークレットなら、いちいち目次の掲載場所を探さなくても、ブックマークレット実行一発で目次を取得できます。
3.「情報の構造」を活かした「入口」のあり方
このブックマークレット、やってくれること自体は、ささやかかもしれません。手でやってもそれほど面倒ではない作業を代替してくれるだけですし。
でも、ちょっと抽象的に考えると、わりと本質的です。
ポイントは、Amazonが持つ「情報の構造」を活かしている、ということ。Amazon(のウェブサイト)が持っている膨大な情報の中から、(人間ではなく)プログラムが、目次を抜き出しています。プログラムは、「ここが目次である」とのメタ情報を手がかりに、目次という情報の構造を与えられたテキストを自動的に抽出しているのです。
「情報の構造」を活かした「入口」のあり方は、WorkFlowyへの「入口」を強化する上で、大きな広がりを持つ、大切なものではないかと思います。
WorkFlowyで文章を執筆するフローを構築するための、「出口」と「入口」の基礎知識
たとえば、Amazonからのデータ取得に限っても、署名・著者・発行年・出版社・ISBN番号などの書誌情報やAmazonアフィリエイトのURLをWorkFlowyに取り込むなど、いろんな可能せギアあるんじゃないかと思います。
このブックマークレットが実現したことは、WorkFlowyへの「入口」の、ひとつの理想的なあり方であり、今後の展開が楽しみです。
[関連情報]
kindle highlight to WorkFlowy
KindleからWorkFlowyへの「入口」を拡張するツール「kindle highlight to WorkFlowy」
- kindle highlight to WorkFlowy for PCブックマークレット|マロ。|note
- kindle highlight to memoflowyブックマークレット|マロ。|note
目次を取り込むブックマークレット
スポンサードリンク
関連記事
-
-
WorkFlowy→ハサミスクリプト→でんでんコンバーターで『WorkFlowyの説明書』『WorkFlowyの教科書』『WorkFlowyの理論書』を作る計画を構想する
1.WorkFlowyとハサミスクリプトとでんでんコンバーターで、電子書籍を作る (1) ハサミスク
-
-
WorkFlowyのトピック階層構造の説明
1.WorkFlowyの特徴は、トピックの階層構造 (1) WorkFlowyは、トピックを階層構造
-
-
WorkFlowyでセミナーをやってみたことの報告(課題・可能性・今後の展望)
1.WorkFlowyでセミナーをやってみた (1) 「朝一番の自動書記」での思いつきをTwitte
-
-
WorkFlowyの力を引き出す使い方 WorkFlowyの基本5原則の概要と予告
1.WorkFlowyは、他の道具と、似ていない 今の私にとって、知的生産を担う道具といえば、Wo
-
-
[[タイトルトピック本文](WorkFlowyのURL)]を、複数トピックを対象に、一挙に書き出すブックマークレット
1.課題=「WorkFlowyのURL」+「タイトルトピック本文」のセットを、たくさんのトピックを対
-
-
WorkFlowy基本5原則【第4原則】「トピック」を手で動かして秩序をつくり、ひとつの秩序をいろんな視点で表示する
1.はじめに WorkFlowyは、他の道具にはあまり見られない特徴を持つ、ちょっと変わった道具で
-
-
WorkFlowyを「文章を書き上げるツール」として使うには、どんな課題を解消するとよいか
1.なぜ、「WorkFlowyの役割は、文章の構成を組み立てるところまで」なのか? ウェブ上に存在
-
-
Evernoteに読書経験のすべてを蓄積するとっかかりとして、ToodledoとIFTTTを使う
1.Evernoteに読書経験のすべてを蓄積したい この記事を読みました。 Evernoteを使
-
-
『知的生産の技術』の各章を、WorkFlowyの視点から
『知的生産の技術』とWorkFlowyとの関係を考えるため、インターネットやEvernoteを漁って
-
-
大学時代に出会えてよかった10冊の本(小説以外)
1.はじめに 大学時代に出会えてよかった本を、小説以外で10冊、ピックアップします。いずれも、読ん