*

WorkFlowyのZoom機能の基本

公開日: : WorkFlowy

1.WorkFlowyのZoom機能とは

(1) 基本概念

WorkFlowyは、Zoom機能を持っています。

Zoom機能とは、任意のトピックを、一時的に、そのリストの最上位トピックであるかのように表示する機能です。

たとえば、今の私のWorkFlowyのHome画面はこんな感じです。

Home画面

このうち、たとえば「2.Zoom機能の操作」トピックにZoomすると、こんな感じになります。

「2.zoom機能の操作」トピック

「2.Zoom機能の操作」がタイトルになっていて、あたかもこのトピックが最上位であるかのように表示されています。

Zoom機能とは、任意のトピックを、リストの最上位階層トピックであるかのように表示する機能です。Zoom機能を使うと、Zoomしたトピックとその子トピックだけが表示され、それ以外のトピックが、一時的にリストから見えなくなります。

引用元:WorkFlowyの中核機能「Zoom」の説明(の入口)

WorkFlowyにとって、Zoom機能は、中核的な機能です。このことは、WorkFlowyが自らを「a zoomable document」と名乗っていることからも、わかります。

WHAT IS WORKFLOWY?
WorkFlowy is a zoomable document that provides unprecedented flexibility in organizing your ideas.

引用元:WorkFlowy Blog | Organize your brain.

WorkFlowyは、「ただひとつの巨大なリスト」です。WorkFlowyは、「ただひとつ」のリストでありながら、たくさんの価値を生み出します。Zoom機能は、「ただひとつ」のリストであるWorkFlowyが、たくさんの価値を生み出すことを、可能にします。

(2) Zoom inとZoom out

Zoomは、カメラのZoomと同じようなものです。被写体とカメラ(視点)の位置関係の変化で、Zoom inとZoom outがあります。Zoom inが被写体にカメラを近づけること、Zoom outが被写体からカメラを引くことです。beforeからafterへ、という動きがあります。

a.Zoom in

引いた状態から近い状態への視点の動きが、Zoom inです。

たとえば、beforeとして、こういうリストがあるとします。

Zoom前のbefore

このリストのうち、「a.Zoom in」というトピックにZoom inすると、こうなります。これがafterです。

zoom inする

beforeとafterを比較すると、「WorkFlowyのZoom機能の基本」というトピックから、「a.Zoom in」というトピックへと、視点が近づいていることがわかります。

あくまでイメージなのですが、Zoom inは、細部に潜っていく動きです。特定の対象となるトピックへと、視点を潜らせ、細かい部分を拡大して認識する動きが、Zoom inです。

b.Zoom out

Zoom outは、これと反対です。近い状態から引いた状態への視点の動きになります。

たとえば、beforeとして、こういうリストがあるとします。

zoom outする

このリストは、「b.Zoom out」というトピックに視点を集中したリストなのですが、ここから1階層Zoom outして視点を上げると、こうなります。これがafterです。

zoomoutしたところ

もちろん、もっと上の階層まで視野に入るように、視点をもっともっと引くこともできます。

たとえば、これは、HomeというWorkFlowyのリスト全体を確認する視点まで、視点を引いたところです。

Home画面

あくまでイメージなのですが、Zoom outは、視点を上げる動きです。視点を上げることで、全体像を大きく俯瞰できます。今目にしている特定のトピックから、上の階層へと視点を上げて広い視野を持つための視点の動きが、Zoom outです。

(3) Zoom機能の画面の見方

ここで、Zoom機能に関係するWorkFlowyの画面を説明します。

Zoom画面の構成

Zoomしたトピックに格納された文字列が、多少大きめの文字で表示されます。ここを、「タイトルエリア」と呼ぶことにします。

タイトルエリア

タイトルエリアの下には、Zoomしたトピックの子トピック以下を表示する場所が広がっています。ここを、「本体エリア」と呼ぶことにします。

本体エリア

そして、タイトルエリアの上部に、いわゆるパンくずリストがあります。WorkFlowyの最上位階層であるHomeから、今Zoomしている特定のトピックまで、どんな階層があるのかを示すための役割を果たします。ここを、「パンくずリストエリア」と呼ぶことにします。

パンくずリストエリア

このように、特定のトピックにZoomしたときのWorkFlowyの画面は、次の3つのエリアで構成されています。

  • タイトルエリア
  • 本体エリア
  • パンくずリストエリア

2.Zoom機能の操作

WorkFlowyのZoom機能は、マウスやトラックパッドからも、キーボードからも、利用できます。

(1) マウス・トラックパッドからの操作

a.Zoom in

(a) 操作

マウス・トラックパッドからのZoom inの操作は、「Zoom対象のトピックのbulletをクリックする」です。

zoominの操作

zoom inした

(b) 動作

この操作をすると、Zoom対象のトピックにZoom inします。

つまり、

  • Zoom対象のトピックが、タイトルエリアに表示される
  • Zoom対象のトピックの子トピックが、本体エリアに表示される
  • Zoom対象のトピックの親トピックが、パンくずリストエリアに表示される

というリストになります。

zoom画面の構成

b.Zoom out

マウス・トラックパッドからのZoom outの操作は、「パンくずリストをクリックする」と「上部バーの[workflowy+]というログをシングルクリックする」の2つが用意されています。

(a) パンくずリストによるZoom out

パンくずリストエリアには、現在Zoomしているトピックの上位階層トピックが、Homeから順に、表示されています。階層構造を持つウェブサイトなどでよく設置されているパンくずリストです。

このパンくずリストは、それぞれがそれぞれのトピックへのハイパーリンクになっています。

そのため、パンくずリストエリアのリンクをクリックすれば、そのトピックへと、Zoom outできます。

パンくずリストでzoom out

(b) ロゴクリックによるHome画面へのZoom out

画面上部のバーの左端に、[workflowy+]というロゴがあります。

このロゴをシングルクリックすると、Homeのリストに戻ります。

logoでzoomout

(ダブルクリックすると、すべてのトピックが展開されます。アカウント内のトピック数が多いと(目安としては、1万以上)、すべてのトピックを展開する際に、エラーが出る可能性が高いです。そのため、トピック数が多い方にとって、ロゴダブルクリックは、禁忌です。)

(2) キーボードからの操作

a.Zoom in

(a) 操作

キーボードからのZoom inは、「Zoomしたい対象のトピックにカーソルを合わせた状態で、Zoom inのキーボードショートカット(win:Alt+→/mac:Control+→)を押す」です。

トピックにカーソルを合わせる

Zoom in できた

Zoomしたい対象のトピックにカーソルを合わせさえすれば、一度のZoom inで深い階層に潜ることもできます。

(b) 動作

この操作をすると、Zoom対象のトピックにZoom inします。

つまり、

  • Zoom対象のトピックが、タイトルエリアに表示される
  • Zoom対象のトピックの子トピックが、本体エリアに表示される
  • Zoom対象のトピックの親トピックが、パンくずリストエリアに表示される

というリストになります。

b.Zoom out

(a) 操作

キーボードからのZoom outは、「リスト内の任意の場所にカーソルがある状態で、Zoom outのキーボードショートカット(win:Alt+←/mac:Control+←)を押す」です。

キーボードからのZoomout

(b) 動作

この操作をすると、もともとZoomしていたトピックのひとつ上の階層のトピックにZoomします。

移動できるのは、ひとつだけです。キーボードによるZoom outは、1階層視点を上げます。

8C41221E 56DB 444A A511 75822D505817

3.今後整理する、Zoom機能に関係するいくつかのルール

以上が、Zoom機能の基本操作です。これを踏まえて、次回以降、Zoom機能に関係するいくつかのルールを整理します。

  • (1) Zoom後のカーソル位置
  • (2) Zoomとトピック折りたたみ
  • (3) Zoomとトピック移動
  • (4) Zoomと連続エンターキー
  • (5) その他、いくつかの細かいところ
    • a.Zoomしたトピックの複製
    • b.Zoomしたリスト全体を削除する
    • c.Zoomしたリスト全体を選択する

個人的には、(1)~(4)が、けっこう重要で、また、おもしろいと思います。細かいルールに、WorkFlowyの思想を感じることができそうです。

[関連]

Zoom機能

WorkFlowyの中核機能「Zoom」の説明(の入口)

Zoom機能によって力を引き出された「トピック」が、「フォルダ」「ファイル」「項目」「本文」の役割を果たす(WorkFlowyの中核的機能「Zoom」の説明その2)

WorkFlowy一般

【WorkFlowyまとめ】WorkFlowyを育てる

クラウドアウトライナーWorkFlowyの説明

スポンサードリンク

関連記事

no image

WorkFlowyを共同制作環境として活用する(1) 共同制作環境のために役立つWorkFlowyの基礎知識

1.HandyFlowyとMemoFlowyを生み出したのは、WorkFlowy共有トピック Han

記事を読む

no image

MemoFlowyを爆速にするメモ用サブアカウント運用

千葉雅也さんのツイートがうれしくて。 移動中に頭に浮かんだことを入れとくのには、MemoFlowyだ

記事を読む

no image

与件の範囲内での窮屈な文書作成が、ちょっと自由になる_文書作成ツールWorkFlowyの可能性(1)

個人的で主観的な経験なのですが、WorkFlowyで文書を作成するようになってから、文書作成がぐっと

記事を読む

no image

WorkFlowyの公式デモページで、アカウントを作成せずに、WorkFlowyを体験する

WorkFlowyは、ある種の人にとっては、うまく機能し、大きな力を発揮します。 自分にとってWor

記事を読む

no image

WorkFlowyをプレゼン資料として使ってみたことの報告(後編:新たな試行錯誤とそこから得た収穫)

1.はじめに ここしばらくの間、私は、WorkFlowyをプレゼン資料として使うことに取り組んでいま

記事を読む

no image

土台を固める堅実なバージョンアップ・HandyFlowy Ver.1.3のお知らせ

HandyFlowyは、スマートフォンから使うWorkFlowyを驚くほど便利にするアプリです。

記事を読む

no image

WorkFlowyを使っていく上で大切なこと (WRM:20151221 から着想を得て)

1.はじめに 〜倉下忠憲さんによる問い「Evernoteを使っていく上で、大切なことは何でしょうか。

記事を読む

no image

WorkFlowyのトピック階層構造の説明

1.WorkFlowyの特徴は、トピックの階層構造 (1) WorkFlowyは、トピックを階層構造

記事を読む

no image

WorkFlowyのURLを活用するアイデアを妄想する(その1・ブックマークに登録)

1.WorkFlowyのURL WorkFlowyは、クラウドアウトライナーなので、URLを持ってい

記事を読む

no image

[厳選]入門一歩めから役立つWorkFlowy基本操作5選

1.はじめに WorkFlowyには、大きな可能性があります。自分なりの使い方を工夫すればするだけ

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑