フリック入力練習のすすめ 〜練習方法の一例〜
公開日:
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最終更新日:2013/11/12
Android
目次
1.はじめに
(1) フリック入力のすすめと、フリック入力練習のすすめ
スマートフォンへの機種変更をしたとき、まず引っかかるのは、文字入力だそうです。最近スマートフォンに機種変更した人複数人から、「ボタンを押す携帯入力に比べて、入力に時間がかかるし頭も使う、フリック入力になって、入力自体がストレスだ」というようなことを聞きました。
確かに、フリック入力は、慣れるまではややこしく感じられる入力方法です。しかし、いったん慣れてしまえば、入力スピードも速く、手も疲れず、うるさくないという、すばらしい入力方法です。フリック入力に慣れてしまえば、スマートフォンの活用は、一気に進みます。
そうはいっても、フリック入力は、慣れるまでのハードルが高いのも事実です。時間をかければだんだん慣れてくるとは思いますが、私は、意識的に練習をした方がいいのではないかと思っています。
そこで、私自身が、フリック入力に慣れるため、やった練習方法をまとめてみます。
(2) 前提
文字入力に関する私の環境は、以下の通りです。ただ、フリック入力の練習方法については、他のAndroid端末や他の日本語入力アプリ、また、iPhoneにも共通するのではないかと思います。
- 機種 GALAXY S
- OS Android 2.3
- 日本語入力アプリ ATOK
- ATOKの入力方法 フリック入力
2.練習を始めるにあたって 〜私が達成したかった目標〜
私が達成したかった目標は、以下の3つです。
- 考えなくても入力できる
- 1分60文字の入力スピード(文字入力練習ソフトで一文字ずつ入力する場合)
- ミスしなくなる
(1) 考えなくても入力できる
考えなくても入力することができること。これが一番の目標でした。
最初は、どうしても、考えないと入力できませんでした。「”し”はイ段だから、左だな」などと考えながら入力をしてました。あるいは、画面に表示されたフリックのガイドで該当の文字を探しながら入力していました。
しかし、考えないと文字を入力できない状態では、スマートフォンを役に立つ道具として使うことができませんでした。文字を入力するために考える必要があると、文字を入力するために思考が止まってしまいます。メモを取るときも、メールを送るときも、スケジュールを追加するときも、文字を入力すること自体に頭を使う状態では、便利な道具としては使えません。
ですから、考えなくても入力することができるようになること。これが一番の目標でした。この目標は、これが達成できなければスマートフォンは単なるおもちゃになってしまう、というほど重要な目標でした。
(2) 1分60文字の入力スピード(文字入力練習ソフトで一文字ずつ入力する場合)
練習を始めるにあたって、上級者は、どれくらいの速度で文字入力をするのだろう、と思い、インターネットを調べてみました。その結果、1分80文字入力すればかなりの上級者であり、1分60文字いけば、それなりのレベルなのだろうという結論に達しました(今は、もっとすごい人がいっぱいいるようです)。
後述する「たいぷぅ」というAndroid用文字入力練習アプリでも、60後半から70程度いけば、ランクインも可能でしたので、ひとまずこの水準を目指すことにしました。
(3) ミスしなくなる
フリック入力を始めたとき、入力ミスが大変多かったです。入力ミスをしてしまうと、そこで思考が止まります。ですから、できる限り入力ミスをなくしたいと思いました。
3.フリック入力に慣れるために行った練習方法・3ステップ
(1) 母音の方向を体にたたき込む【エアーフリック入力】
フリック入力のミソは、母音によってフリックする方向が決まることです。ですから、まずは、母音の方向を体にたたき込む必要があります。
覚えるだけなら、すぐにできます。「あ」段はそのまんま(フリックしない)で、「い」段は左、「う」段から「お」段は時計回りなので、「う」段は上、「え」段は右、「お」段は下、です。(覚えないと話にならないので、まずは頭で覚えましょう。)
頭で覚えても、体にたたき込まなければ使えません。そのために私が行ったのは、いわば「エアーフリック入力」とも言うべき方法です。
やり方は簡単です。歩いているときや電車の中などで、フリック入力で入力するかのように、指を動かします(空の手でやればいいと思います)。この段階でのポイントは、「あかさたな」はあまり気にせず、「あいうえお」を大切にすることです。つまり、50音のうち、何の行か(子音)は気にしなくてもよいので、何の段か(母音)はめちゃくちゃ大切にする、ということです(そもそも、「あかさたな」の位置は、携帯入力と同じなので、もともと身についています)。
エアーフリック入力をする対象は、何でもいいと思います。私は、最初のうちは、ひたすら「あいうえお」を繰り返し、その後、「あえいうえおあお」を繰り返していました(学祭の演劇の練習時にやらされた発声練習のことばです)。母音の方向を体にたたき込むためには、この二つが有効ではないかと思います。
少し慣れたら、街角や電車で目にした文字をエアーフリック入力したり、自分の好きな小説やマンガに出てくる暗記しているくらいの好きな言葉をエアーフリック入力していました。
(2) 一文字ずつの練習【練習アプリの活用】
2,3日エアーフリック入力で「あいうえお」と「あえいうえおあお」を繰り返せば、母音の方向を体にたたき込むことができます。
あとは、「あかさたな」の子音も押さえて、正確な文字入力をするだけです。この段階で私が使ったのは、練習アプリです。Androidでは、「たいぷぅ」というアプリが無料だったので、それを使いました。
「たいぷぅ」には、一文字ずつ入力するモードと、文章を入力するモードがあります。私の感覚では、まずは、一文字ずつ入力するモードで練習する方がいいのではないかと思います。その方が、自分の間違えやすい文字を把握しやすいからです。
練習アプリを使うと、自分の最高スコア、平均スコアが伸びていくことを実感できるので、モチベーションにもつながります。また、神のような入力速度を持つ人がいることがわかり、練習すればある程度のところまではいける気がしてきます。
(3) たくさんの文章を入力する【量をこなす】
練習アプリで1分あたり60文字あたりまでいくころには、「あかさたな」の場所にも慣れているころです。
そこまで来たら、あとは、たくさんの文章を入力するだけです。友人にメールを送ったり、日記を書いたり、原稿の下書きをしたり、スマートフォンで文字入力をする機会を増やします。
4.おわりに
このような練習方法を行ったところ、スマートフォンに機種変更して2週間くらいたった頃には、上に挙げた3つの目標を達成することができました。慣れてしまえば、フリック入力は、本当に快適です。フリック入力が好きになり、スマートフォンをさらに活用していこうという気持ちになることができました。
フリック入力をあえて練習するのは、まあ、めんどくさいことではあります。しかし、フリック入力を練習することは、スマートフォンを活用するに当たって、もっとも効果的な投資のひとつだと思います。
スマートフォンに機種変更したのだけれど、フリック入力に慣れずに、文字入力それ自体にストレスを感じてしまっている方は、ちょっと時間をとって、練習してみるといいのではないかなと思います。
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