好きで、得意で、お金をいただけることを、あえて仕事にしない、という贅沢
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最終更新日:2014/03/31
単純作業に心を込める
1.好きで、得意で、お金をいただけること
昔々、私が自分の将来の進路を決めようとしていたとき、尊敬しているある方から、幸せな仕事の選び方を教えてもらいました。
概要、こんな感じです。
仕事を選ぶときは、3つの視点を持つとよい。
ひとつは、「好きか?」。仕事の構成要素の諸々(具体的な作業、人間関係、労働条件、意義、社会的評価など)を自分が好きなのかを自問自答するとよい。
ふたつめは、「得意か?」。仕事をするために必要な能力を、現在の自分が持っているか。また、今後、自分は仕事のために必要な能力を伸ばしていけるか、伸ばし続けるための努力を継続できるか。これを自問自答するとよい。
みっつめは、「お金をいただけるか?」。仕事とお金は切り離せないので、仕事を選ぶときはお金のことから逃げちゃダメ。そして、お金というのは、自分で作ることはできなくて、誰からいただくもの。なので、自分がその仕事をすることで、誰かからお金をいただくことができるのだろうか、ということを自問自答するとよい。
好きで、得意で、お金をいただけること。この3つの輪が重なるポイントに仕事を見つけると、幸せな仕事が見つかるはず。
2.好きで、得意で、お金をいただけることが見つかっても、あえて仕事にしない、という贅沢
好きで、得意で、お金をいただけることを仕事にすると、幸せになれる。これは、そのとおりだと思います。仕事を選ぶときは、好きで、得意で、お金をいただけることの中から探すのが合理的です。
他方で、好きで、得意で、お金をいただけることが見つかったとして、必ずそれを仕事にしなくちゃいけないかといえば、そういうわけでもありません。好きで、得意で、お金をいただけることが見つかったとしても、あえてそれを仕事にしない、という選択もありじゃないかと、私は思います。
なぜなら、好きで、得意で、お金をいただけることは、ひとりひとつに決まっているわけではないからです。探してみれば、好きで、得意で、お金をいただけることが、複数見つかることだってあります。複数のうちのひとつを仕事にしてお金をいただき、残りのそれはあえて仕事にしないで(つまりお金をいただくという目的を求めずに)、純粋に好きと得意を突き詰める形で味わうという選択は、十分あり得るのではないかと思います。
好きで、得意で、お金をいただけることが複数見つかったとして、その全部を仕事にして、ばりばり活躍するのは、ひとつの幸せです。
でも、ひとつの「好きで、得意で、お金をいただけること」を仕事にして生計を立てながら、別の「好きで、得意で、お金をいただけること」は仕事にせず、大好きな趣味として残しておく、というのも、これもまたひとつの幸せではないかと思います。
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