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飲んだ後のEvernote

公開日: : Evernote

1.「飲んだ後」は、Evernoteが活躍する場面のひとつ

何を言っているんだと思われるかもしれないのですが、Evernoteは、「飲んだ後」に、けっこう活躍します。

自分自身をふり返って、Evernoteが活躍している場面を挙げていくと、「飲んだ後」というのが、けっこう大きいんだなと気づきました。

私は、何かの懇親会の後や、親しい知人と飲んだ後の、完全に酔っ払っているときに、PostEverやFastEverから、適当に、Evernoteにいろんなことを投げ込みます。酔っ払っているので、Evernoteに投げ込んだことの多くは、どこにもたどり着かないつぶやきで終わります。でも、たまに、何かしらのことに結実して、価値を生み出しています。

今の今もけっこう酔っ払っているのですが、その酔っ払った頭で考えてみると、Evernoteは、「飲んだ後」のいろんな思念を投げ込む場所として最適な場所です。今から、そのことを書いてみます。

2.「飲んだ後」は、獲物がわいてくるから、とりあえず捕まえておいた方がよい

(1) 「飲んだ後」は、獲物がわいている

飲んだ後は、獲物がたくさんわいてきます。ここでの「獲物」とは、思考の断片のことです。飲んだ後は、普段と比べて、格段に、思考の断片がわいてきます。

このことには、ふたつの理由があります。

a.普段とは異なった枠組みで思考できる

酔っ払ったときの思考枠組みは、しらふのときの思考枠組みとは、たぶん、ちがいます。

これは、ある意味危険でやっかいなことです。でも、こと思考の断片を捕まえる、という観点では、ありがたいことです。普段とは異なる思考の枠組みで考えれば、普段とは異なる思考の断片が出てくるからです。

酔うことによって、普段の自分の思考の枠組みから自由になれることが、酔っ払ったときに思考の断片がわさわさとわいてくるひとつの理由です。

b.自分以外の思考パターンを一時的にインストールできる

自分以外の誰かと一緒にお酒を飲むと、その一緒に飲んだ人の思考パターンが、一時的ではあるけれど、影響を受ける、ということがあります。これは、自分の思考に、その人の思考パターンをインストールする、というような感覚です。

このインストールは、一時的インストールなので、一晩寝て、酔いが覚めたら、消えます。でも、酔っ払っている間は、インストール効果は続きます。

酔っ払っている間は、一緒に飲んでいた人の思考パターンを使うことができる、というのが、酔っ払ったときに思考の断片がわいてくるもうひとつの理由です。

(2) 玉石混淆で、ほとんど石だけれど、捕まえておくことに損はない

酔っ払ったときに出てきた思考の断片は、玉石混淆です。というか、ほとんど石です。玉はほとんどありません。

しかし、捕まえておくことに損はありません。石の思考の断片を捕まえたって、それで何かが失われるわけではありません。

捕まえることによって何かを失うわけではないなら、せっかくわいてきた思考の断片を、できる限り収穫しておけばよいのではないかと思います。

3.Evernoteなら、簡単に、安心して、捕まえられる

酔っ払っているときにわいてきた思考の断片を捕まえるために、Evernoteは、最適なサービスのひとつです。理由はふたつあって、ひとつは捕まえるのが簡単だ(から、酔っ払っていても捕まえられる)ということで、もうひとつは変な思考を捕まえても自分のEvernoteに残るだけだから、炎上したり、自分の信用を毀損してしまったり、などのリスクが少ない(から安心して石の思考の断片を捕まえることができる)ということです。

(1) Evernoteなら、飲んだ後でも、簡単に、捕まえられる

Evernoteで思考の断片を捕まえるのは、簡単です。

PostEverやFastEverというアプリを使えば、思考の断片をテキストで捕まえることができます。写真をEvernoteに送ったり、音声メモをEvernoteに蓄積すれば、文章を書けないほどに酔っ払っているときも、その思考の断片を捕まえることができます。

とりあえず捕まえておけば、二度と失われません。時間のあるときにちょいちょいと整理をすれば、それで立派な思考の種になります。

酔っ払っているときは、簡単であることが、非常に大切です。酔っ払っていても、簡単に思考を捕まえることができること。これが、「飲んだ後」にEvernoteがいい、と私が考えるひとつめの理由です。

(2) Evernoteなら、飲んだ後でも、安心して、捕まえられる

Evernoteで思考の断片を捕まえるのは、安心です。どんなへんてこな断片を捕まえても、それによって何かが失われる、という心配が、ありません。

思考の断片を捕まえる、という点では、Twitterもかなり優秀です。酔いにまかせて、Twitterでぶつぶつとつぶやけば、思考の断片を捕まえることができます。

でも、酔っ払った頭でありながら、Twitterを使って思考の断片を捕まえるのは、危険なことでもあります。酔っ払った頭で、不適切な思考の断片を捕まえしまうと、下手をすると炎上、社会的抹殺です。酔っ払っていたから、といういいわけは通用しません。

これに対して、Evernoteなら、自分がEvernoteに放り込んだ思考の断片を見ることができるのは、自分だけです。仮に不適切な思考の断片があったとしても、クールに、その思考の断片を育てることをやめればよいだけであって、なんらかの弊害が生じることはありません。

酔っ払ったときにわいてきた思考の断片を捕まえるなら、Evernoteにしておく方が、ずっと安心できます。

4.Evernoteは、人生全体のパートナー

世間一般のEvernoteのイメージは、ウェブ上のお役立ち情報を整理する、とか、名刺を管理する、といったビジネス用途や、文章を書いたり情報を蓄積したりするというように知的生産が中心です。

でも、ここで書いたように、Evernoteは、「飲んだ後」にも便利です。

Evernoteは、ビジネスや知的生産のみならず、人生全体をカバーしてくれるサービスです。Evernoteを人生全体のパートナーと捉えて、ビジネスや知的生産以外にもEvernoteを活用しようとすると、Evernoteがちがった顔で見えてくるのではないかと思います。

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