持続可能な毎日を送り続ける
公開日:
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単純作業に心を込める
目次
1.持続可能な毎日が、まず大切
あんまり大きな声で言うことではないのですが、私にとって、まず大切なのは、持続可能な毎日です。仕事も、子育ても、趣味も、全部含めて、持続可能な毎日を送ることが、私にとって、まず大切なことです。
夢を叶えるとか、功成り名を遂げるとか、社会に貢献するとかに、価値を感じないわけではありません。いいなと思います。
自分の力を最大限に発揮することや、自分に与えられたチャンスを生かし切ること、あるいは、自分の限界を超えることは、魅力的な生き方だなと思います。ある種の責任なのかもしれない、とも感じます。
でも、私は、持続可能な毎日を損なってまでも、これらを実現したいとは思いません。私にとって、偉大な達成をしたり自分の力を発揮し尽くすことは、持続可能な毎日を送りつづけた結果として着いてくるならよろこんで素直に受け入れるけれども、持続可能な毎日の障害となり得るなら、あえて求めるものではない、というたぐいのものです。
私にとって、持続可能な毎日は、大きな価値のあるものです。持続可能な毎日を送れないのは嫌です。反対に、持続可能な毎日を送れているなら、それだけで、まあ、8割方は幸せです。
2.持続可能な毎日を送り続けるために
このように、私にとって、持続可能な毎日はとても大切なものなので、私は、しばしば、持続可能な毎日を送るにはどうしたらいいんだろうな、ということを考えます。そして、持続可能な毎日を送るための自分なりの作戦を立てます。
現時点で私が立てている、持続可能な毎日を送り続けるための作戦を整理してみたら、次の5つにまとめることができました。
- できること以上に、やることを増やさない
- 評価や目標は、基準を上げずに、基準軸を増やす
- 眠りと呼吸で、体を整える
- タスクに追われないように、タスクを管理する
- 書くことで、頭と心を整える
ひとつひとつ、文章にしてみます。
(1) できること以上に、やることを増やさない
毎日が持続可能じゃなくなる原因のひとつは、自分がやることが、自分にできることよりも大きくなってしまうことです。誰にだって、自分にできることの容量があります。それ以上のこと(量にせよ、レベルにせよ)をやろうとすれば、破綻します。すぐには破綻しなくても、いずれは破綻します。少なくともその可能性が高まります。
ですから、持続可能な毎日を送るためには、自分がやることを、自分にできることの範囲内に収める、ということが大切です。
このためには、
- 自分にできることを増やす
- 自分がやることを増やさない
という2つの方向があります。
このうち、より確実なのは、後者、自分がやることを増やさないことです。なので、自分がやることを増やさないことが、持続可能な毎日のための基本となります。
自分にできること以上に、自分がやることを増やさないこと。これは、ある意味、つまらないことですが、まあ、基本として、大切です。
(2) 評価や目標は、基準を上げずに、基準軸を増やす
a.評価や目標の基準を低めに設定する
(1)とも通じるのですが、持続可能な毎日を送るためには、評価や目標の基準は、高すぎない方がよいです。基準が高いと、基準に達するためにやるべきことは、量は増え、質も上がります。やるべきことをこなすだけで、大変です。
そのため、ちょっと余裕を持って達成できるくらいのところに評価や目標の基準を設定するのが、持続可能な毎日のためのコツです。
b.達成できても、基準を上げない
最初の段階で基準を低く設定しても、その低く設定した基準を達成すると、ついつい、その基準を上げたくなってしまいます。しかし、これをしてしまうと、じりじりと基準が上がってしまって、いずれは、基準が高くなってしまいます。
これを防止するには、どうしたらよいでしょうか。
c.評価や目標の基準の軸を増やす
ある基準を一度達成したときに、基準を上げたくなるのは、前進したいと思うからです。基準を上げてその基準を達成できれば、前進している感が得られます。でも、基準を上げることだけが、前進している感を得るための手段ではありません。
私が心がけているのは、基準を上げるのではなく、評価や目標の基準の軸を増やす、ということです。
たとえば、卑近な例ですが、年収を考えてみます。年収500万円という目標を設定し、それを達成できたとします。次の目標を設定するときに、年収800万円とするのは、基準を上げる考え方です。
これに対して、基準を上げるのではなく、ちょっと別視点の基準軸を加える、という方法があります。たとえば、年収の金額は稼ぐ金額という基準軸なので、別の基準軸として、お金の使い道や貯金額、お金の管理という基準軸を加えます。そうすると、たとえば、「100万円は自己投資に使う」「貯金を150万円増やす」「家計簿をつける」などの目標を設定することができます。
こうすると、目標年収がどんどん上がってしまう、という自体を避けながら、前進している感も味わうことができます。
高い基準は設定せずに、基準の軸をどんどん増やすと、ムリしないで余裕を持ちながら、停滞感を感じずに前進している感を持ちながら、毎日を送ることができます。結果、持続可能な毎日につながります。
(3) 眠りと呼吸で、体を整える
a.体を整える
体は大切です。持続可能な毎日のひとつの要素は、日々を健やかに生きていくことです。
体を整えることは、持続可能な毎日の土台です。存在しているだけでどこかが苦しい、気分が悪い、などという状態ではないことが、持続可能な毎日を支えています。
b.私の基本は、眠りと呼吸
体を整えるための基本は、人によってちがうんだろうなと思います。今の私の場合は、眠ることと呼吸することです。
(a) 眠る
私が体を整えるための基本は、眠ることです。
元来よく寝る方なので、毎日最低7時間、できれば8時間は眠りたいなと思っています。
でも、睡眠時間よりも大切なことが、ふたつあります。ひとつは時刻で、もうひとつは寝る前のルーティーンです。
時刻は、夜10時に眠れたらベストで、遅くとも11時には寝たいなあと思っています。これよりも遅くなると、睡眠時間をある程度確保しても、どうも眠いので。
寝る前のルーティーンは、ストレッチと深呼吸です。これをすると、睡眠の質が上がるような気がしているため、大切にしています。
(b) 呼吸
呼吸は、10年くらい前に、練習しました。呼吸は、いつでもどこでも道具なしで無料でできるのに、一定の効果がありそうなので、コストパフォーマンスがめちゃくちゃ高いと感じています。
私がやっている具体的な方法は、齋藤孝さんの本に書いてあった方法です。丹田呼吸法を齋藤さんがちょっとアレンジしているのではないかと思います。臍下丹田に意識を集中して、15秒口から吐く、3秒鼻から吸う、2秒息を止める、という20秒を1サイクルで、これを何度か繰り返す、というものです。
疲れているときにも、ちょっと意識してこれを何セットかやると、ちょっとすっきりします。疲れているときに電車で座れたりすると、ついつい居眠りしちゃうのですが、電車の中の居眠りよりは、この呼吸をする方が、たぶん、疲労回復の効果が高いです。
(4) タスクからの不安を消すため、タスクを管理する
4つめは、タスクからの不安を消すために、タスクを管理する、ということです。
自慢することではありませんが、私は精神的にタフではありません。とくに、自分がやるべきこと(タスク)に対する精神的な耐性が弱いです。
タスクが多くなると、タスクに追われているような気になって、焦ります。タスクを把握できないと、タスクをし忘れちゃうのではないかとか、タスクを全部やりきれないのではないか、とか感じて、うんざりします。タスクが増えると、元気がなくなって、毎日が楽しくなくなります。
タスクに対する精神的な耐性が弱い、ということに対して、どんな対策を取ったらいいんだろう、ということを、いろいろと試行錯誤しました。耐性を高めるための工夫をしようとしたこともありました。でも、試行錯誤の結果、耐性を高めようとするよりも、耐性が弱いことは前提とした上で、タスクからの不安を減らすための工夫をした方がよい、という結論に至りました。
具体的には、Toodledoを使って、自分の手持ちタスクを全部把握する、ということです。Toodledoを使って、タスクを管理したら、タスクからの不安は、問題ないレベルまで減りました。
私が持続可能な毎日を送るためには、Toodledoでタスクを管理することが、必要不可欠です。
(5) 書くことで、頭と心を整える
最後に、文章を書くことです。
毎日を生きていれば、いろんなことが起こります。中には、あんまり気持ちのよくない感情が湧いてきたり、何らかの判断を要求されたり、といったことも、しばしば起こります。
そんなときに私が気をつけていることは、頭の中で処理しようとしないで、文章にする、ということです。具体的には、iPhoneやパソコンからEvernoteに文章を書くようにしています。
不快な感情や求められた判断を頭の中で処理しようとすると、私の場合は、えてして、同じところをぐるぐる回ってしまいます。堂々巡り、というやつです。
でも、文章にすれば、多くの場合はどこかに向かって進みますし、堂々巡りになったとしても、堂々巡りであることをきちんと確認することができます。
また、文章を書くことによって、自分の感情や判断を、多少は客観的に把握することができます。
文章を書くことは、私にとって、頭と心を整えるための行為です。文章を書くことで頭と心を整えることは、私が持続可能な毎日を送るための、とても大切な作業です。
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