Evernote×受験勉強。コンテンツのためではなく、マネジメントのために、活用する。
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Evernote
目次
1.Evernoteを受験勉強に活用することはできないか
最近、昼休みに、職場の近くのスターバックスで、昼ご飯を食べながら時間を過ごす、ということを、よくやっています。昼休みは1時間だけですが、スターバックスで過ごすと、パソコンでブログ原稿の原稿を書いたり、Kindleで本を読んだり、何かと充実した時間を過ごせます。
昼休みに来ても、スターバックスは、いつもわりと混んでます。どんな人が来ているんだろうなあと人間観察をしてみると、私のような昼休み中のサラリーマンは少数派で、買い物の途中っぽい奥様方と、勉強をしている高校生が多いようです。
高校生がしているのは、受験勉強のようです。赤本を広げて勉強している高校生がたくさんいます。そういえば、今はセンター試験が終わり、二次試験が始まったころの時期なので、受験勉強も佳境です。
そんな受験生たちたくさんのスターバックスでEvernoteを開いてブログ原稿を書いていたら、ふと、Evernoteを受験勉強に使うことはできないかな、という考えが思い浮かびました。そこで、今日は、Evernoteを受験勉強に活用する、ということを考えてみます。
なお、ここでいう受験勉強というのは、主に大学受験の受験勉強を念頭に置いています。でも、試験に合格するための勉強という点で共通するので、資格試験の勉強にもかなりの程度妥当するはずです。
2.現時点の私の到達点
いろいろ考えた末の、現時点の私の到達点を、まず書きます。次のふたつです。
(1) コンテンツをEvernoteに蓄積するのは、いまひとつ
まず、受験勉強において学ぶ対象のコンテンツを蓄積する場所としては、Evernoteはいまひとつです。
多くの試験は、パソコンやスマートフォンを持ち込むことができませんので、Evernoteにコンテンツを蓄積しても、試験本番にその蓄積されたコンテンツそのものを活用することができません。
これを前提とすると、コンテンツを蓄積する場所としてEvernoteを使うのは、コストパフォーマンスがあんまりよくないのではないか、と感じます。
(2) 受験勉強をマネジメントするために使うなら、Evernoteの力を引き出せる
他方で、受験勉強をマネジメントするために使うなら、Evernoteは絶大な力を発揮する可能性を持っています。
ここでいう受験勉強のマネジメントとは、
- どこの試験を受験するかを決めて、その試験に合格するための十分条件を具体化する
- 受験勉強の計画を立てる
- 受験勉強の進行をチェックする
- 受験勉強全体をとおして、自分のやる気をコントロールする
- 自分の資源(時間とお金と、それから人間関係)を管理する
などです。
このためになら、Evernoteはかなり大きな力を発揮するのではないかと思います。
その理由は、
- Evernoteの機能を使えば、受験勉強の羅針盤的に機能するノートを作ることができる
- Evernoteの機能を使えば、受験勉強を進めるにあたってのいろんなことを記録できる
- Evernoteなら、羅針盤的なノートも、受験勉強を記録したノートも、いつでも見返すことができる
ということです。
3.コンテンツをEvernoteに蓄積するのは、受験勉強という観点からは、いまひとつ
(1) まず思いつく使い方は、コンテンツをEvernoteに蓄積する、というもの
Evernoteを受験勉強に活用しよう、と思いたったとき、まず考えるのは、コンテンツをEvernoteに蓄積する、ということではないかと思います。
受験勉強は、試験に合格するために行われます。試験に合格するための必要条件は、その試験が要求しているコンテンツを学ぶことです。そこで、コンテンツを学ぶことは、受験勉強において、それなりに大きな割合を占めます。であれば、そのためにEvernoteを使うことはできないか、という方向に考えが進むのは、自然な流れです。
このときの思考は、こんな感じではないかと思います。
Evernoteは、いろんなものを蓄積するのが得意。なにせ、Evernoteのキャッチフレーズは「すべてを記憶する」。だから、試験に合格するために必要なコンテンツをすべてEvernoteに蓄積することだって、Evernoteの性能を持ってすれば、簡単なこと。そして、いったんEvernoteに試験に合格するために必要なコンテンツを全部蓄積してしまえば、その後は、Evernoteを見るだけで、試験に合格するために必要なコンテンツを全部見ることができる。これによって、試験勉強の効率は最大化されるから、合格間違いなし。
(2) いまひとつな理由
しかし、この用途で受験勉強にEvernoteを使っても、たぶん、あんまりうまくいきません。この理由は、次の2つです。
a.試験中にEvernoteを見ることができないから、Evernoteに蓄積するだけでは、無意味
たいていの試験は、パソコンやスマートフォンを試験中に使うことを許していません。そのため、試験中にEvernoteを見ることはできません。
そのため、Evernoteの中に試験合格に必要なコンテンツをすべて蓄積したとしても、それだけでは、意味がありません。Evernoteの中に蓄積したのと同じだけのコンテンツを、自分の頭の中に蓄積する必要があります。
要するに、Evernoteにコンテンツを蓄積することは、試験合格とは直結していないのです。
b.Evernoteは、自分の頭にコンテンツを蓄積ためのツールではない
試験合格と直結しているのは、自分の頭にコンテンツが蓄積されている、ということです。そのため、試験合格のためには、いかに自分の頭にコンテンツを蓄積するか、が大切です。
そこで、このためにEvernoteが役に立つかを考えてみると、Evernoteは、自分の頭にコンテンツを蓄積するためのツールとしては、まあ、並みののツールではないかと思います。
これには、理念的な理由と、具体的な理由があります。
まず、理念的な理由です。
Evernoteは、「すべてを記憶する」サービスです。Evernoteは、自分の頭の外にいろんなものを蓄積してくれる、外部脳です。Evernoteの思想は、自分の頭にコンテンツを蓄積する必要をなくす、というものです。つまり、そもそも、Evernoteは、自分の頭にコンテンツを蓄積するために使うツールではないわけです
次に、具体的な理由です。
自分の頭の中にコンテンツを蓄積するには、人間の五感を使うことが大切です。たとえば、英語を身につけるなら、音読することによって目と口と耳を使い、手で書き写すことによって手と目を使う、などです。これに対して、Evernoteにコンテンツを蓄積するときに使うのは、目と手のみです。そのため、Evernoteにコンテンツを蓄積することで、自然と自分の頭に蓄積される、ということは、あんまり期待できません。
まとめると、Evernoteは、自分の頭にコンテンツを蓄積するという目的のためには、並みのツールです。この用途でEvernoteを使うことは、Evernoteの強みを活かす使い方とは言えません。
4.受験勉強をマネジメントするために使うなら、Evernoteの力を引き出せる
では、Evernoteが受験勉強にとって役に立たないのでしょうか。そういうわけでは、ぜんぜんありません。Evernoteは、受験勉強をマネジメントするためのツールとしては、かなり強力です。
(1) 試験に合格するには、受験勉強のマネジメントが、圧倒的に大切
コンテンツを自分の頭に蓄積することは、試験に合格するための必要条件です。でも、十分条件ではありません。
試験に合格するには、受験勉強のマネジメントがとても大切です。圧倒的に大切です。受験勉強のマネジメントができるかどうかによって、受験勉強の成果は、大きく変わってきます。受験勉強のマネジメントも、試験に合格するための必要条件です。
(ただし、当然ですが、受験勉強のマネジメントも、試験合格の十分条件ではありません。)
(2) 受験勉強のマネジメントとは何か
受験勉強のマネジメントとは、どのようなことでしょうか。いくつかの例を説明します。
a.どの試験を受験するかを決める・その試験に合格するための十分条件を具体化する
(a) どの試験を受験するかを決める
受験勉強において、どの試験を受験するかを決めること、あるいは、試験を受けるかどうかを決めることは、きわめて大切です。
受験勉強は、受けなければいけない試験がひとつに決まっている試験ではありません。どの試験を受けるかを選ぶこと(あるいは、そもそも受験をするかを決めること)から、受験勉強は始まります。
このためには、試験に合格する条件を調べることと、試験に合格することが自分にとってどんな意味があるかを考えることが必要です。
どの試験を受験するかを決めるのが、受験勉強のマネジメントの第一歩です。
(b) 試験の性格や傾向を分析し、試験合格の十分条件を探る
ある試験を受験することを決めたなら、その試験に合格するために必要なものを具体化する必要があります。
試験は、人が行うものなので、問題を作る人がいて、答案を採点する人がいます。そして、答案は何らかの基準で点数化され、その点数に沿って、合否が判定されます。
そのため、どんなねらいで問題が作られ、どんな基準で答案が採点されるのかを知ることが、試験対策の出発点です。また、合格すればよいので、満点を取る必要はありません。合否を分ける点数が何点くらいなのかを知る必要もあります。
ほとんどの試験は、試験の実施主体が明らかになっています。そして、試験の実施主体は、この試験が何のための試験であり、問題のねらいがどんなことで、どんな基準で答案が採点されるのかの情報を開示しています。合否を分ける点数、いわゆる合格最低点を明らかにしていることも多いです。
そのため、まずは、これらの情報を分析して、試験合格の十分条件を探ることが必要です。
b.受験勉強の計画を立てる
たいてい、受験勉強は長丁場です。一夜漬けで何とかなるものはほとんどありません。短いものでも2,3ヶ月間、長いものだと数年間続くこともあります。大学受験なら、多くの人は1年くらい、もう少し長丁場で考える人だと1年半から2年くらいでしょうか。
また、受験勉強には、期限があります。自分が受験する試験本番の日程が決まっているため、その本番までに、合格に必要な点数をとるだけのものを身につける必要があります。
このように、試験本番までの計画を立てることも、受験勉強のマネジメントです。
c.受験勉強の進行をチェックする
受験勉強の目的は、試験本番で、合格できるだけのアウトプットをすることです。立てた計画の通りに勉強を進めることではありません。そのため、いったん受験勉強の計画を立てたとしても、その後状況が変わって、その計画で進んだら試験に合格することができないならば、受験計画を修正する必要があります。
この修正のために必要なのは、受験勉強がどこまで進行しているか、です。すなわち、受験勉強の進行をチェックする必要があります。
この進行チェックも、受験勉強のマネジメントの大切な部分です。
d.受験勉強全体をとおして、自分のやる気やストレスをコントロールする
受験勉強は長丁場で、期限があります。そして、試験というのは、基本的には合格と不合格しかありません。これらのことから、受験勉強を進めることには、構造的に、大きなストレスがかかります。
また、受験勉強は、通常、あんまりおもしろくありません。知的好奇心が満たされる瞬間はたくさんあるはずですが、それでも、ゲームやマンガやネットやカラオケと比べれば、受験勉強の方が退屈でつまらないものです。そのため、受験勉強に対するやる気を維持するのは大変です。
このように大きなストレスがかかり、やる気もなかなか湧いてこない受験勉強を効果的に進めるには、精神面をうまくコントロールすることが大切です。やる気やストレスのコントロールも、受験勉強のマネジメントの一部です。
e.自分の資源(時間とお金と、それから人間関係)を管理する
受験勉強は、自分の資源を使って、合格という成果を得るためのプロセスです。
受験勉強で使える自分の資源は、典型的には、時間とお金と、それから人間関係、です。こっれら自分の資源は、限られています。無尽蔵に湧いてくるものではありません。
限られた自分の資源をうまく活用して受験勉強を進めるには、自分の資源を管理することが必要です。自分の資源を管理することも、受験勉強のマネジメントのひとつです。
(3) Evernoteで受験勉強をマネジメントするために、何ができるか
さて、これら受験勉強のマネジメントに、Evernoteは役に立ちます。
この理由は、
- Evernoteの機能を使えば、受験勉強の羅針盤的に機能するノートを作ることができる
- Evernoteの機能を使えば、受験勉強を進めるにあたってのいろんなことを記録できる
- Evernoteなら、羅針盤的なノートも、受験勉強を記録したノートも、いつでも見返すことができる
という3点に整理できます。
a.羅針盤的なノートを作ることができる
受験勉強の目的は、試験に合格することです。この目的を達成するために、試験や自分を分析し、どの試験を受けるかを決めたり、どのように試験に合格するかを具体的に皮算用する必要があります。また、合格までの大きな道筋を描く必要があります。
Evernoteの機能を使えば、この、試験や自分を分析して、受ける試験を決め、受かり方を具体的に皮算用し、大きな計画を立てる、という作業をすることができます。
また、この作業の成果をひとつのノートにまとめることもできます。このノートは、試験に合格するまでの方向を示す、いわば羅針盤的なノートです。
(a) 試験の分析
試験の分析にEvernoteを使うことができます。
ウェブ上には、受験するために重要な情報が、たくさん公開されています。そのため、情報収集の出発点は、ウェブ上の情報をきちんと集めることです。
たとえば、募集要項です。東京大学の入試を実施する主体は東京大学ですが、東京大学は、一般入試の概要を、以下のページで公開しています。
このページを見ると、重要な情報は募集要項に掲載されていて、募集要項を入手するためには、以下のページに記載された方法がある、ということがわかります。過去の合格最低点も、募集要項に掲載されているようです。
赤本のまとめも使えます。赤本には、受験のために必要な情報が、キレイに整理されて掲載されています。特に、試験科目、配点、合格最低点などの情報は、とても充実しています。
これは、ウェブにはない情報なので、スキャンしてpdfにしたり、必要なところだけを転記するとよいと思います。
これらの情報を前提に、試験分析のために、次の情報を押さえておくとよいです。
- 試験科目と配点
- 合格最低点
- いわゆる足きりの有無
大学受験なら、
- センター試験と二次試験の配点と科目
- 合格最低点
- センター試験の足きり、科目ごとの足きりの有無
です。
(b) 自分の分析
自分の分析でするのは、自分がその試験に合格できそうなのか、ということと、自分にとってその試験に合格することにはどんな意味があるのか、ということです。
自分がその試験に合格できそうなのかを分析するには、Evernoteに、
- 模試の成績
- 自分で考える科目ごとの得手不得手
を記録し続けるとよいです。
大切なのは、現時点の実力を把握することではなく、試験本番までにどこまで伸びそうか、の把握です。このためには、継続的に記録を取って、変化を見える化することが有効なので、Evernoteに記録し続けることには、意味があります。
後者の、自分にとってその試験に合格することにはどんな意味があるのかは、モチベーション管理のためにも、受験勉強をはじめる段階で、ある程度自分なりにまとめておき、Evernoteの中の、すぐに見返すことができるノートブックに入れておくことがおすすめです。
(c) 具体的な皮算用をする
どの試験を受験するかと、その試験に合格するには何が必要なのかがわかったら、そのために必要な具体的な点数を考えます。
皮算用でかまわないので、どの科目で何点とるかを、具体的に決めます。
(d) 受験勉強の大きな計画を立てる
Evernoteは、スケジュールのためのツールではありません。スケジュールを立てるためのメインのツールは、手帳やGoogleカレンダーなどでしょう。
そのため、Evernoteは、手帳やGoogleカレンダーによる計画を補助するためのものという位置づけです。
Evernoteがいちばん活躍できるのは、大きなレベルの計画ではないかと思います。受験勉強の全体を俯瞰して、いつ、どんなことを身につけて、どのように合格に至るのか、という大きな地図を描く、ということです。
このレベルの大きな計画を立てるために、細かな枠は必要ありません。白紙で十分です。そのため、Evernoteでも十分に対応できます。
そして、Evernoteに大きな計画を入れておけば、いつ、どこからでも、その計画を確認することができます。Evernoteに大きな計画を書くノートをひとつ作って、そこに、表やリストなどを使って、合格までの地図を描いておきます。そうすれば、このノートを折に触れて見返すことで、合格までの大きな方針がぶれずに済みます。
(e) 羅針盤的なノート
以上の作業の結果をひとつのノートにまとめれば、そのノートが、羅針盤的なノートになります。
つまり、羅針盤的なノートには、
- どの試験を受験するか
- なんのためのその試験を受験するか
- その試験はいつ実施されるか(試験本番のスケジュール)
- その試験に合格するための条件は何か
- 各科目で何点とるのか
- いつ、どんなことに取り組むのか
などを、書いておきます。
このノートは、Evernoteのアクセスしやすい場所に置いておきます。折に触れてこのノートを見返して、受験勉強の羅針盤として活用します。
b.進捗を記録する
受験勉強を進めるには、いろんなものを記録することが大切です。
計画を修正するためにも、やる気やストレスをコントロールするためにも、時間・お金・人間関係などの自分の資源を管理するためにも、進捗を記録することが第一歩です。
Evernoteは、自分の進捗を記録するための、最も優れたツールのひとつです。
(a) どんな状況でも記録できる
Evernoteなら、どんな状況からでも記録できます。
机に座っているときは、パソコンから記録できます。外にいるときは、スマートフォンから記録できます。メールを送ることによって記録することもできます。
ちょっとしたすき間時間から、わずかの手間で記録することができるので、大きな負担なしに、受験勉強のための記録をつけることができます。
(b) どんなものでも記録できる
Evernoteなら、どんなものでも記録できます。
自分で入力して文字を記録することもできます。写真や動画を記録することもできます。模試の結果や塾の進行表なども、スキャンすれば、全部Evernoteに集中できます。
受験勉強にまつわるいろんな記録を一括管理できます。
(c) 自動で記録できる
さらに、Evernoteなら、自動で、記録を取ることができます。
たとえば、iftttを使えば、Toodledoの完了タスクを自動的にEvernoteに取り込んだり、Twitterのつぶやきを記録することもできます。
Evernote×Toodledo Toodledoの完了タスクをEvernoteに蓄積するiftttレシピの整理
記録のための作業をしなくても、いつの間にか記録されている、という仕組みを作ることができます。
c.羅針盤や記録を見返す
Evernoteに羅針盤的なノートや受験勉強の記録諸々を蓄積する意義のひとつは、見返すのが簡単、ということではないかと思います。
羅針盤的なノートは、受験勉強を進めながら、折に触れて見返して、場合によっては修正することが大切です。
記録も、取るだけではあんまり意味がなく、それを見返したり、修正したりすることが大切です。
Evernoteなら、どこからでもEvernoteに蓄積したものを見返すことができますし、修正することも簡単です。特に、スマートフォンのEvernoteアプリからも快適にアクセス可能なために、電車の中やソファで休憩しているときにも、見返したり修正したりすることができます。
受験勉強が行き詰まったときや、疲れがたまっているときに、羅針盤的ノートや記録を見返すと、いろんな発見があります。このため、羅針盤的ノートや記録を、Evernoteという、見返すのが簡単な場所に置いておくと、効果があります。
5.Evernoteは、ちょっとメタなものを管理することが得意なのではないか
以上、Evernoteを受験勉強に使う可能性について考えてみました。この検討で感じたのは、Evernoteは、ちょっとメタなものを管理するのが得意なのではないか、ということです。
受験勉強にEvernoteを使うなら、受験勉強で勉強すべきコンテンツを管理するために使うだけではなく、ちょっとメタな部分に視点を上げて、受験勉強をマネジメントするために使うことが得意なのではないか、ということです。
たとえばブログにEvernoteを使うにしても、ブログ記事を書くというコンテンツを生み出す部分だけでなく、ブログの投稿管理とかカスタマイズ管理など、ちょっとメタな部分を担当する方が、Evernoteの力を発揮するのかもしれません。
また、大学の講義のためにEvernoteを使う場合でも、講義のコンテンツをEvernoteに整理するだけでなく、講義を進めるに当たって感じた改善点や反省点を継続的に管理することにこそ、Evernoteは力を発揮するように思います。
これを踏まえて、今後、何らの用途にEvernoteを使う場合は、そのコンテンツをEvernoteに記録するだけではなく、そのコンテンツを生み出すためのマネジメントなど、ちょっとメタな部分にもEvernoteを使えないだろうか、と考えてみようと思います。
参考:何かを勉強しはじめるとき、Evernoteに新しく専用ノートブックを作る
参考文献:『受験勉強は役に立つ』
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