デンタルフロスから考える、好ましい習慣を身につけるために大切な3つのこと+1
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最終更新日:2013/05/04
単純作業に心を込める
1.デンタルフロスの習慣が身についた
私事ですが、2013年4月、私は、ついに、デンタルフロスの習慣を身につけました。この記事を書いた2013年3月24日以降、1ヶ月以上、毎日欠かさず朝晩デンタルフロスをしています。
歯のメンテナンスには、定期的な歯科検診と毎日のデンタルフロス | 単純作業に心を込めて
これまで何度もチャレンジして挫折していたのですが、今回は、うまくいきました。なぜ今回はうまくいったんだろうと考えてみた結果、好ましい習慣を身につけるために大切な3つのことに気づくことができました。さらに、この3つのことに加えて、ひとつの強力な方法があるのではないかと感じました。
以下、好ましい習慣を身につけるために大切な3つのことと、今回役に立った強力なひとつの方法について、ご紹介します。
2.好ましい習慣を身につけるために大切な3つのこと
(1) 簡単にそれをできるようになるために、やり方を調べ、練習する
a.デンタルフロスのやり方を調べて、練習した
私がデンタルフロスを習慣化できなかった理由のうち、一番大きかったのは、デンタルフロスをうまく使えなかった、ということではないかと思います。
歯ブラシを使って歯を磨くことは、昔からやり続けていることなので、自然にできます。しかし、デンタルフロスは、そもそもデンタルフロスの習慣を持っていなかったため、使い方すらわかりません。歯医者さんにデンタルフロスを使うように指導され、薬局でデンタルフロスを買ったはいいのですが、フロスを前にして、途方に暮れました。
フロスをどれくらいの長さに切ればよいのかもわからなければ、フロスをどの指で持てばいいのかもわかりませんでした。歯の間に入れるために、両手をどう使うとよいのかもわからないし、歯の間に入れた後でどのようにフロスを動かしたらいいのかもわかりませんでした。
こんなレベルだったため、要するに歯の間に入れればいいんだろ、という感じで、適当にやろうとしていましたが、大変苦労しました。前歯の歯の間に入れるのすら大変でしたし、いわんや奥歯にフロスを通すにはどうしたらいいのか、見当もつきませんでした。
うまく使えないと、時間もかかるし、気分もよくありません。自然とデンタルフロスから遠のきました。
これに対して、今回は、まず最初に、デンタルフロスのやり方を調べて、練習しました。インターネットで調べると、なんと、YouTubeにデンタルフロスの使い方の動画がありました。iPadを洗面所に持って行き、デンタルフロスの使い方の動画を再生しながら、言われたとおりに忠実にやってみると、わりと簡単にデンタルフロスを使うことができました。あとは、これを踏まえて、意識して練習しました。そうしたところ、数日で、すっかり自然にデンタルフロスを使うことができるようになりました。
b.簡単にできないことは習慣になりにくいから、やり方を調べて練習するとよい
好ましい習慣が身につかない理由のひとつは、その行動をとるのが簡単ではない、ということではないかと思います。簡単にできないことを習慣にするのは、難しいです。
簡単にできないことを習慣にするのは難しいので、習慣にするためには簡単にできるようにする必要があります。簡単にできるようにするには、やり方を調べて、練習するのが早道です。
どんなことであっても、やり方を調べ、練習をすれば、それなりのレベルに到達します。簡単にできないから習慣化しないことを習慣化するためには、まず最初に、やり方を調べて、練習するのがおすすめです。
(2) 最初は専門家の力を借りる
a.歯医者さんに行かなければ、デンタルフロスは身につかなかった
いくつかの意味で、歯医者さんに行かなければ、デンタルフロスの習慣は身につかなかったと思います。
まず、歯医者さんに行かなければ、デンタルフロスをするように、との指導を受けることがありませんでした。この指導がなければ、デンタルフロスを使い始めようとは思わなかったと思います。
次に、デンタルフロスの習慣が身につかない間ずっと(数年間)、歯医者さんは、根気強く、デンタルフロスしてくださいね、と言い続けてくれました。検診に行くたびにデンタルフロスを指導されるので、デンタルフロスの習慣を身につけようという動機付けになりました。
最後に、歯医者さんでしっかりと歯石除去と歯間掃除をしてくれたからこそ、自分でデンタルフロスをやるのも簡単になったのではないかと思います。歯の間にいろいろと詰まっていると、デンタルフロスを歯の間に入れるのが大変なんだそうですが、歯医者さんなら、歯石の除去と歯間の掃除をきれいにやってくれるので、その直後に始めれば、デンタルフロスを通すのが簡単です。
b.身銭を切って、専門家の力を借りる
一般的に、好ましい習慣を身につけるためには、専門家の力を借りることが役に立つと思います。最初に専門家にやってもらうと、後が楽になる、ということもあります。専門家に指導を受ければ、その気になる、というのもあります。身銭を切って専門家に頼んだからこそ、身につけなければ、という気になる、という面もあります。
その習慣を身につけるために力を貸してもらえる専門家を見つけたら、思い切って、最初に力を貸してもらうとよいのではないかと思います。
(3) 好ましい習慣を身につけることのメリットを頭と体で理解する
a.デンタルフロスのメリットを頭と体で理解したからこそ、続けられる
私が今、デンタルフロスを毎日続けられているのは、デンタルフロスにメリットがあると理解できているからです。
デンタルフロスは、歯ぐきの健康にとって大切だそうです。歯医者さんからの繰り返し聞きましたし、デンタルフロスのやり方をインターネットで調べたときに、いろいろなところで聞きました。歯医者さんによれば、私は、歯は丈夫なのですが、歯ぐきはあんまり丈夫ではないそうなので、歯ぐきの健康に気をつけていないと、一定の年齢になったときに、ごそっと歯が抜けちゃうかもしれませんよ、ということでした。それはいやなので、今のうちから、デンタルフロスで歯ぐきのメンテナンスをしておこうと思います。
デンタルフロスのメリットは、体の感覚でも感じられます。デンタルフロスをすると、歯を磨いただけの状態よりも、歯がすっきりして、気持ちがよいです。また、自分の目で見ても、歯の間に詰まっているものがない状態で、歯が少し長く見えます。悪くないです。
b.メリットは、頭と体で理解する
好ましい習慣であるからには、何らかのメリットがあるはずです。そのメリットを理解することが、好ましい習慣を身につけるためには、有効だと思います。そして、メリットは、多くの場合、頭で理解するべき理論的なメリットと、体で理解するべき感覚的なメリットがあります。両方のメリットを理解したときに強力な動機付けになるため、頭と体の両方から、メリットを理解することが大切ではないかと思います。
3.大きな力を発揮した+1=ブログに書くこと
私が感じた、好ましい習慣を身につけるために大切なことは、以上の3つです。しかし、今回、私がデンタルフロスの習慣を身につけることができた理由は、この3つ以外に、もうひとつあると思います。その+1は、ブログに書く、ということです。
ブログに書くことが、よい習慣を身につける助けとなった理由は、次のふたつです。
まず、ブログに書くことで、自分の決意を強くすることができました。ブログの記事は、文章なので、問題意識やそれに対する考えを整理する必要があります。まとまった文章という形にするために、歯のメンテナンスについて、いろいろと考える必要があります。歯のメンテナンスについての考えを、ブログの記事という形に仕上げるまでに、デンタルフロスという習慣を身につけたいという気持ちが、私の中に、根を下ろしました。
次に、ブログに書くことで、やらなくちゃ、という気持ちを持つことができました。偉そうに歯のメンテナンスについて書いたからには、きちんと歯をメンテナンスしなくちゃな、という感じです。実際は、歯のメンテナンスの記事を読んでくださった方の中に、私が歯のメンテナンスをしているかに関心を持つ方は、皆無だと思います。だけどそれでも、書いたからにはあんまりかっこわるいことはできないな、という意識が働きます。この意識を、習慣を身につけるために活用することができました。
ブログに書くという手段は、どんな習慣にも使えるというわけではないと思います。しかし、うまく使えば、よい習慣を身につけるための大きな助けになるのではないかと感じました。
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