Androidからさっとメモし、パソコンからじっくりと日記へ仕上げる、Evernote日記システム
1.Evernote日記システム
(1)さっとメモし、じっくり日記へ仕上げる
スマートフォンは、さっとメモを残すには最適な道具です。日常の中でふと思いついたことや、ふらりと立ち寄った場所についてのメモを手軽に残すことができます。
他方で、少なくとも私にとっては、スマートフォンは、日記を書くための道具としては、若干落ち着きに欠けます。私にとって、日記を書く作業は、一日を振り返る作業です。ですから、すきま時間にスマートフォンの小さい画面でちゃちゃっと書くのではなく、デスクに座って、ある程度落ち着いて、パソコンの広い画面とキーボードを使って、じっくり取り組みたいと思います。
そこで、私は、Androidからさっと残した1日分のメモを、パソコンからじっくりと日記へ仕上げる、というやり方で、毎日の日記を残しています。
(2)Evernoteの日記システム概要
Evernoteは、Androidからさっとメモをとるのも、パソコンからじっくりノートを編集するのも手軽です。したがって、Evernoteは、Androidからさっとメモし、パソコンからじっくり日記へ仕上げるという、この日記システムに適したサービスです。そこで、私は、Evernoteに日記を残しています。
概要は、以下の通りです。この方法で日記を始めてから、今日で291日になりました。
a.AndroidからEvernoteへさっとメモする
PostEverまたはWriteNoteを使って、1日分のメモをひとつのEvernoteノートにまとめます。
思いついたことや立ち寄った場所や行った作業など、分類はあまり考えずに、どんどんメモします。
このノートは、Evernoteの「PostEver」という名前のノートブックへ、暫定的に、入れておきます。
b.パソコンのEvernote上でじっくりと日記へ仕上げる
毎朝、パソコンのEvernote for Windowsから、前日分のメモがまとまったノートを、じっくりと日記へ仕上げます。
その際、独立のノートにした方がよいアイデアは拾い出して、進行中ノートブックに移します。
1日分のメモを集めたノートを日記に仕上げたら、そのノートを、日記を保存するノートブック(「に移動します。
2.AndroidからEvernoteにさっとメモする
(1)どのアプリを使うか
PostEverかWriteNoteのどちらでもかまいません。私は、PostEverを使っています。
PostEverとWriteNoteは、以下の2つの条件を満たしているため、AndroidからEvernoteにさっとメモするためのアプリとして使うことができます。
- 簡単な動作で、Evernoteにメモを投稿することができる
- 1日分のメモをひとつのEvernoteノートにまとめることができる
(2)Evernoteのノートタイトル・保存先ノートブックの設定例
Evernoteのノートタイトルは、日付です。PostEverなら、「2012/08/07」という形式になります。WriteNoteは、およそどのような形式にでも設定可能です。
保存先ノートブックは、何でも設定可能です。日記に仕上げたノートを保存するノートブックとは別のノートブックにする方がよいと思います。
(3)何をメモするか
メモをする内容は、何でもよいと思います。
ふと思いついたアイデアや思考の断片、ブログに書きたいネタや立ち寄った場所など、何でもよいと思います。ひとり非公開Twitterのような感覚です。
PostEverやWriteNote Proなら、画像を添付することもできます。
3.パソコンのEvernote上でじっくりと日記へ仕上げる
(1)日記へ仕上げるタイミング
1日分のメモが出そろったタイミングで、日記へ仕上げます。その日の終わりか翌日のあさいちがいいのではないかと思います。
私は、翌日の朝いちばんにしています。寝る直前にあまりパソコンを触りたくないためです。
(2)アイデアを拾い出す
1日分のメモを日記に仕上げる際に大切なのは、1日分のメモから、アイデアを拾い出すことです。
1日分のメモをひとつのEvernoteノートにまとめてあるので、その中には、ライフログもあれば、思考の断片もあれば、アイデアの切れ端もあります。1日分のメモをまとめたノートの中にいれたままだと、アイデアの切れ端が埋没してしまいますので、ちょっと気になるアイデアがあったら、そのアイデアを、ひとつのノートに拾い出すべきです。
拾い出したアイデアを記載したノートは、進行中のノートブックに移動させます。
(3)日記に仕上げて、日記として完成したノート用のノートブックに移動する
a.日記に仕上げる
1日分のメモをまとめたノートからアイデアを拾い出したら、後は、そのノートを、その日の日記へと仕上げます。
ノートには、ライフログ的なメモが記載されているため、その日に何をしたか、どこへ行ったか、どんなことを考えたかなど、日記のとっかかりがたくさん記載されています。そのとっかかりを参考に、ひとつの日記へと仕上げます。
メモを見ても、何にも思いつかない場合は、4行日記や3分間日記のフォーマットで日記を書くのもひとつの手です。
3分間日記の肝は今日の感謝?:読書とススメ:So-netブログ
b.日記として完成したノート用のノートブックに移動する
日記が完成したら、そのノートを、日記用のノートブックに移動します。日記として完成したノートと、それ以前のノートを別のノートブックに分ける理由は、以下の2つです。
第一に、日記として完成していないノートを入れるノートブックのノート数から、まだ日記として完成していないノートの数を把握できます。毎日きちんと日記を書いていれば、まだ日記として完成していないノートの数は、その日分のノートひとつのはずです。したがって、日記として完成していないノートを入れるノートブック横の数字は、「(1)」のはずです。この数字が「(1)」以外のときに、日記として完成していないノートが残っているぞ、というリマインダとして働きます。
第二に、日記として完成したノートをいれるノートブックのノート数から、日記を始めてからの日数をカウントできます。このノートブックのノート数が増えるだけ、日記を続けることができているということです。継続への励みになります。
4.まとめ
日記を残すことは、続ければ何かとメリットがあるにも関わらず、なかなか続かない行動のひとつです。
これに対して、Evernoteを中心に添えたこのような仕組みをとれば、日記を残すという行動を継続する助けになります。Androidからさっとメモすることで、日記を書くべきノートが作成されますので、日記を書き始めるまでの抵抗が減ります。そして、完成していない日記を入れるノートブックのノート数が、日記を完成させる方向でのリマインダとなります。さらに、完成した日記を入れるノートブックのノート数が、これまでに日記を継続した日数を表示してくれるため、励みになります。
加えて、この日記の仕組みは、ふとした瞬間に沸いてきたアイデアを捕まえるためにも、一定の役割を果たしてくれます。
なお、この日記システムを実現するために必要なものは、以下のとおりです。
- Evernoteのアカウント(無料アカウントで十分です。)
- スマートフォン(AndroidでもiPhoneでもかまいません。)
- スマートフォンのアプリ PostEver(Android・iPhone)またはWriteNote(Android)
- パソコン(WindowsでもMacでも)
- Evernoteのパソコン用クライアント(ウェブ版でもよいけれど、あった方が快適)
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