Evernoteにおけるノートブック「ATOK Pad」の活用法を考える
公開日:
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最終更新日:2012/07/18
Evernote, iPad ATOK Pad for Windows
1.ATOK Padとは
私が愛用しているアプリのひとつに、ATOK Padというものがあります。一太郎やATOKで有名なJust Systemが開発・公開しているメモアプリです。現在、iOS版、Windows版、Mac版があります。
「ATOK Pad」とは、すぐ起動して表示でき、ATOKと連携して入力できるメモツールです。複数のメモを作成でき、入力したメモをTwitterにツイートしたり、Evernoteとメモを同期することができます。
2.ATOK PadとEvernoteとの同期
(1)ATOK PadとEvernoteとの同期
ATOK Padで書いたメモは、Evernoteと同期されます。
ATOK Padで書いたメモは、ボタンを押すだけでEvernoteと同期。ATOK PadをEvernoteクライアントのように使えるようになりました。Evernoteは、さまざまなプラットフォームから利用できるので、書いたメモをいつでもどこでもフル活用できます。
(2)ノートブック「ATOK Pad」との同期
ATOK Padのメモは、Evernoteにおける「ATOK Pad」というノートブックと同期されます。Evernoteに「ATOK Pad」ノートブックがなければ、新規に作成されます。
ATOK PadとEvernoteの「ATOK Pad」ノートブックとの同期は、同期です。投稿ではありません。双方向の同期です。したがって、
- ATOK Pad→Evernoteの「ATOK Pad」
の方向でデータを送信するだけでなく、
- Evernoteの「ATOK Pad」→ATOK Pad
の方向でも、データが送信されます。
双方向の同期なので、iOS版ATOK Padのメモと、Windows版ATOK Padのメモと、Mac版ATOK Padのメモを、同期することができます。(当然、同じEvernoteアカウントを設定していれば、ですが。)
また、Evernoteのウェブ版、クライアント、アプリから、ノートブック「ATOK Pad」内のノートを編集すれば、その内容は、ATOK Padにも反映されます。
(3)ATOK PadとEvernoteの「ATOK Pad」との同期の特徴
a.同期の速さ
特筆すべきは、ATOK PadとEvernoteの同期スピードです。体感速度は、かなり速いです。後述の通り、この速さの源泉は、テキストデータだけに絞って同期しているためではないかと思いますが、とにかく速い。
b.ノートブック名は、変更できない
ATOK Padと同期するEvernoteのノートブック名は、変更できません。「ATOK Pad」です。
c.テキストデータ以外は、なくなってしまう
ATOK PadとEvernoteの「ATOK Pad」で同期されるのは、テキストデータだけです。ノートにテキスト以外のデータが入っていた場合に、ATOK Padでそのノートを編集すると、テキストデータ以外のデータは、取り除かれてしまいます。
取り除かれてしまうデータは、以下のとおりです。
- 画像
- ハイパーリンク
- フォント(サイズ・種類・装飾等)
- チェックボックス
3.ATOK PadとEvernoteの「ATOK Pad」ノートブックの同期の活用と注意点
(1)同期であることと、同期の速さを活かして、進行中ノートブックとして使う
ATOK PadとEvernoteの「ATOK Pad」ノートブックは、同期する上、同期が速いという強みを持っています。そのため、Evernoteの「ATOK Pad」ノートブックは、進行中のメモを入れるノートブックとして使うのがよいのではないかと思っています。
a.同期であることで、進行中ノートブックとして機能する
ATOK PadとEvernoteの同期は、同期です。したがって、ATOK Padで書いたものをEvernoteで編集することも、Evernoteで書いたものをATOK Padで編集することも、あるデバイスのATOK Padで書いたノートを、別のデバイスのATOK Padで編集することも、可能です。
私の場合は、以下の組合せで、ノートブック「ATOK Pad」内のノートを編集しています。
- Windows → ATOK Pad for Windows
- iPad → ATOK Pad for iOS
- Android → Evernote公式アプリ
自分が使うどのデバイスからの参照と編集が可能ですので、ノートブック「ATOK Pad」は、進行中のノートを入れる進行中ノートブックとして活躍してくれます。
b.同期が速いので、使い勝手がよい
おまけにATOK PadとEvernoteの「ATOK Pad」ノートブックとの同期は、非常に速いです。したがって、使い勝手がよいです。
(2)「ATOK Pad」ノートブックは、スタックに入れる
ただ、ATOK Padにも、若干の欠点があります。
ひとつは、ノートブック名を変更することができないことです。
Evernoteのノートブック名は、自動でアルファベット順に並びます。そこで、多くの人は、ノートブック名冒頭にアルファベットや数字を入れて、表示させたい順序でノートブックを並べていると思います。
これに対して、ATOK Padが使用するノートブック「ATOK Pad」は、名称を変更することができません。そのため、自分が意図したとおりに並び替えをすることができません。
解決方法として、ノートブック「ATOK Pad」を、スタックに入れることを提案します。ノートブック「ATOK Pad」は、スタックに入っていても、ATOK Padと同期しますので、スタックに入れることが可能です。
スタックに入れた上で、並び方を考えてスタックの名前をつければ、表示させたい場所にノートブック「ATOK Pad」を表示させることが可能です。
私の場合、進行中ノートブックとして使う観点から、「000進行中」という名前のノートブックに入れています。
(3)テキストデータ以外は入れない
ATOK Padが扱えるデータは、テキストデータのみです。ノートブック「ATOK Pad」にテキストデータ以外を含むノートを入れて、ATOK Padでそのノートを編集すると、テキストデータ以外のデータは、きれいさっぱり消えてしまいます。
そのため、ノートブック「ATOK Pad」には、テキストデータ以外は入れないようにします。
そのかわり、進行中に関するノートで、テキストデータ以外のものを含むノートは、進行中スタックの中に、別途ノートブックを作り、そこに入れておくことにしています。
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