WorkFlowy→ハサミスクリプト→でんでんコンバーターで『WorkFlowyの説明書』『WorkFlowyの教科書』『WorkFlowyの理論書』を作る計画を構想する
公開日:
:
WorkFlowy
目次
1.WorkFlowyとハサミスクリプトとでんでんコンバーターで、電子書籍を作る
(1) ハサミスクリプトの新しい活躍場所=でんでんコンバーター
ハサミスクリプトは、WorkFlowyからExportしたOPMLデータを、WorkFlowyのトピック構造に応じて、HTML形式に変換するプログラムです。
私は、このハサミスクリプトを、ブログのためのツールとして使い始めました。
しかし、ハサミスクリプトは、何もブログに限定されるツールではありません。ハサミスクリプトの本質は、変化し続けるWorkFlowyの有機体から、暫定的な作品群を切り取ることにあります。どんな形で切り取るか、切り取った暫定的な作品群をどのように使うか、についての限定はありません。
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ところで、でんでんコンバーターというツールがあります。テキストなどをepubに変換するウェブサービスです。
でんでんコンバーターはアップロードされたテキスト等を電子書籍の標準フォーマットEPUB 3に変換して出力するウェブサービスです。引用元:About – でんでんコンバーター
でんでんコンバーターのために使うテキストファイルは、でんでんマークダウンという記法で作成します。このでんでんマークダウンを調べていた私は、次の説明を読んで、とてもうれしくなりました。
Markdownでは、直接HTMLのタグを書くことができます。ここまで学んできた記法で対応しきれない表現についても、HTMLのタグを書けば実現できることでしょう。
でんでんマークダウンは、HTMLでも大丈夫です。でんでんコンバーターは、HTMLで書いたファイルをepub形式に変換してくれます。
ということは、WorkFlowyのトピックをハサミスクリプトで書き出し、でんでんコンバーターにかける、という流れで、epub形式のファイルを作ることができます。
でんでんコンバーターは、ハサミスクリプトの新しい活躍場所になります。
(2) 試作品『WorkFlowyの思想』
調べているだけでは前に進みません。とにもかくにも試行錯誤です。で、作ってみました。
こちらが、試作品『WorkFlowyの思想』のepubファイルです。(Evernoteで共有します。)
ファイルの中身は、WorkFlowyの思想に関連する次の5つのブログエントリをつなげたものです。特にリライトしていません。
- WorkFlowyについて語るときに僕の語ること
- 「アウトラインはひとつあれば十分だし、ひとつだけの方がむしろよい」というWorkFlowyの思想を肯定する。
- 「情報を区切る単位はトピックだけでいい」というWorkFlowyの思想
- WorkFlowyに存在する秩序は、順番と深さからなる二次元の階層構造ただひとつ(「ただひとつ」というWorkFlowyの思想その3)
- WorkFlowy×ハサミスクリプトを支えるふたつの思想
試作品なので、画像は抜きました。また、Twitterリンクはエラーになったので、削除しました。
この作業は、もちろんWorkFlowyで行いました。WorkFlowyトピックも共有します。
【共有】WorkFlowy→ハサミスクリプト→でんでんコンバーターによる電子書籍の試作品 – WorkFlowy
作業時間は、だいたい1時間。すごく簡単で、感動しました。
(3) WorkFlowy三部作を作る
『WorkFlowyの思想』を試作してわかったのは、「WorkFlowyとハサミスクリプトとでんでんコンバーターを使えば、epubファイルを作るのは、そんなにむずかしくない」ということです。
そこで、WorkFlowyに関する電子書籍を作ることに決めました。以前からなんとなく作ってみたいなあと思っていたのですが、epubファイルを作るのが面倒くさそうだったので、後回しにしていました。ですが、この3つのツールの助けを借りれば、epubファイルに変換すること自体は、それほど面倒ではありません。本気で取り組みます。
今の時点で考えているのは、次の3つからなるWorkFlowy三部作です。
- 『WorkFlowyの説明書』
- WorkFlowyの機能を淡々と説明する。
- 『WorkFlowyの教科書』
- WorkFlowyの使い方やWorkFlowyを便利にするTipsを紹介する。
- 『WorkFlowyの理論書』
- WorkFlowyの思想やWorkFlowyが扱う情報の構造などを考察する。
以下、現時点でWorkFlowy三部作について考えていることを、メモします。
2.『WorkFlowyの説明書』『WorkFlowyの教科書』『WorkFlowyの理論書』の内容
内容は、今のところ、『WorkFlowyの説明書』『WorkFlowyの教科書』『WorkFlowyの理論書』という三部構成がいいのではないかと思っていて、それぞれの概要は、こんな感じです。
(1) 『WorkFlowyの説明書』
a.位置づけ
WorkFlowyの機能を淡々と説明する。
WorkFlowyを何に使うかや、WorkFlowyを便利にするTipsは書かずに、WorkFlowy自身が持っている機能を説明することに絞る。
b.構成
(a) WorkFlowyを使いはじめる
WorkFlowyとは何かを述べたあと、WorkFlowyを使いはじめる方法を説明する。WorkFlowyに関する用語を整理する。
- WorkFlowyとは何か?
- 「WorkFlowyとは、何か?」を考える2つの視点
- クラウドアウトライナーであるが、クラウドアウトライナーを超えた存在であることの指摘。
- アカウントを作らずに試用できるデモページを紹介する。
- WorkFlowyのアカウントを作る
- アカウントの作り方を説明する。
- アカウントの種類を説明する。
- アカウントにログインすればどの環境からも同じリストを操作できることを紹介する。
- WorkFlowyに関する用語を整理する
(b) WorkFlowyの本質的な基本機能
いわゆる「プロセス型アウトライナー」としての本質的な基本機能を説明する。
「WorkFlowyらしさ」から考える「WorkFlowyの本質的な基本機能」
- テキストをトピックに格納する
- トピックを階層構造で管理する
- トピックを折りたたむ
- トピックを動かす
- トピックにZoomする
(c) WorkFlowyをウェブに開く機能
クラウドサービスであることを活かした機能を説明する。
- 同期
- トピック固有のURL
- 差分メール
- Dropboxバックアップ
- 共有、共同編集
(d) WorkFlowyの可能性を拡張する機能
WorkFlowyをクラウドアウトライナーを超えた存在にする可能性を持つ、いくつかの便利な機能を紹介する。
- 検索機能
- タグ機能
- importとexport
- 書き込んだURLがリンクになる機能
- トピックを完了にする機能
- note
- スター
(e) 付録
知っておくと便利なことを、付録として紹介する。
- キーボードショートカット一覧
- スマートフォンアプリの使い方
- 無料プランの新規作成トピック数制限のルール
(2) 『WorkFlowyの教科書』
a.位置づけ
WorkFlowyの使い方を紹介し、WorkFlowyの可能性を実感してもらう。
WorkFlowyを便利にするTipsを紹介し、WorkFlowyをもっと快適なツールに育ててもらう。
b.構成
(a) WorkFlowyを何に使うか
WorkFlowyのいろんな用途を紹介する。
- 文章を書く
- 議事録を作成する
- 掲示板として使う
- プレゼン資料として使う
- タスクを管理する
- 日記を書く
(b) WorkFlowyを拡張する
WorkFlowyの環境面を強化するTipsを紹介する。
自分のWorkFlowyを育てる。「赤坂シナモンの地下迷宮」へと続く試行錯誤の中間報告。
- WorkFlowy専用Firefoxとそのカスタマイズ
- WorkFlowy専用Firefox
- WorkFlowy専用Firefoxのカスタマイズ
- ハサミスクリプト
(c) WorkFlowyを活用するための役立つ考え方と具体例
WorkFlowyを活用するために役立つ考え方を紹介する。
- 変化するものと捉える
- トピック構成や使い方を固定する必要はない
- 変化することが、価値を生み出す
- 変化するWorkFlowyから、瞬間を切り取って固定する
- Evernoteと組み合わせる
- 「WorkFlowyを育てる」という感覚
- WorkFlowyさらし
(3) 『WorkFlowyの理論書』
a.位置づけ
実用性は気にしないで、WorkFlowyの思想やWorkFlowyで管理する情報の構造について考察する。
b.構成
(a) WorkFlowyの思想
WorkFlowyの根幹にある「ただひとつだけ」という思想を考察する。
- 「アウトラインはひとつあれば十分だし、ひとつだけの方がむしろよい」というWorkFlowyの思想を肯定する。
- 「情報を区切る単位はトピックだけでいい」というWorkFlowyの思想
- WorkFlowyに存在する秩序は、順番と深さからなる二次元の階層構造ただひとつ(「ただひとつ」というWorkFlowyの思想その3)
- WorkFlowy×ハサミスクリプトを支えるふたつの思想
(b) WorkFlowyが情報をか使う構造
WorkFlowyというテキスト情報管理システムが、どのように情報を扱っているのかを考察する。
- WorkFlowyがテキストを管理する枠組みは、「テキストをトピックに格納する」と「トピックを階層構造で管理する」の2段階
- データベースとリスト(ひとつの秩序でいろんな役割を果たすための、WorkFlowyの発想)
(c) 個人の知的生産とWorkFlowy
個人の知的生産にとって、WorkFlowyが果たす役割を、思想や構造から考察する。
3.計画の進め方
次に、計画の進め方。
解消すべき課題はたくさんあるかと思いますが、現時点である程度想定できているロードマップは、こんな感じです。
(1) 使用するツール
WorkFlowyとハサミスクリプトとでんでんコンバーターを使います。
WorkFlowyのスクリーンショット画像のためにはEvernoteを使い、でんでんコンバーターにかけるテキストファイルを整えるためにはCotEdiotorを使うつもりです。
- WorkFlowy
- 原稿を書く。最後までWorkFlowyで書くつもりです。
- Evernote
- 画像を管理する。
- ハサミスクリプト
- WorkFlowyからHTMLを切り取る。
- WorkFlowyをブログツールに。ハサミスクリプトファミリーの整理(Win&Mac・HTML&マークダウン&はてな記法)
- CotEditor
- でんでんコンバーターにかけるテキストファイルを整える。
- でんでんコンバーター
(2) 大きな流れ
a.ブログエントリを書く
WorkFlowy三部作は、基本的に、ブログエントリとして公開したものをベースにするつもりです。
でも、現段階では、まだブログエントリとして公開できていない部分がたくさん残っています。
そこで、まず取り組むのは、WorkFlowy三部作のコンテンツのベースとなる内容を、もれなくブログエントリにすることです。
たとえば、『WorkFlowyの説明書』のアカウントの種類、トピック階層構造などは、近いうちに書きたいです。
b.WorkFlowyで、原稿の形に整える
これまでに私が書いたWorkFlowyに関するブログ原稿は、すべて、WorkFlowyのトピックとして、私のWorkFlowyの中に入っています。
これらのトピックをベースにして、電子書籍の原稿の形に整えます。もちろん、WorkFlowyを使います。
c.ハサミスクリプトで切り出し、でんでんコンバーター用に整える
WorkFlowyで原稿を完成させた段階で、ハサミスクリプトで切り出します。
でんでんコンバーターにかけるためにはテキストファイルとして整える必要がありますので、CotEditorなどを使って、いくつかのテキストファイルに分けようと思います。
d.でんでんコンバーターで、epubファイル作成
テキストファイルと画像データをそろえたら、でんでんコンバーターでepubファイルを作成します。
表紙画像は、そのときに考えます。
e.KDPのためのもろもろ
私が使っている電子書籍サービスがAmazonのKindleなので、まずはKindleストアに公開することを考えます。
KDPについては、倉下忠憲さんの赤本が役に立つはずです。もう一度読み返しておきます。
(3) 解消すべき課題
a.原稿を書く
大きな流れを見てみると、ブログエントリを全部そろえることと、電子書籍用の原稿にリライトすることが、とても大変そうです。
でもまあ、この過程は、すべての作業をWorkFlowyで行うことができるため、時間を費やして作業を進めれば、確実に前に進みます。少しずつ少しずつ進んでいきたいです。
b.でんでんマークダウンの理解と、ハサミスクリプトの使い方模索
でんでんコンバーターにかけるテキストファイルは、でんでんマークダウンという記法で作成する必要があります。
でんでんマークダウンは、HTMLでも大丈夫なので、基本的には、ハサミスクリプトで切り取ったHTMLでいけます。
でも、多少の調整は必要になりそうです。
この多少の調整は、テキストエディタでテキストファイルを編集することによって行うこともできます。でも、できれば、WorkFlowyからハサミスクリプトで切り取った段階で調整がすべて完了している、という流れの方が理想的です。
そこで、今後、でんでんマークダウンをきちんと理解して、自分が使いたいタグをスムーズに書き出せるようなハサミスクリプトの使い方を模索しようと思います。
具体的には、次の3つを切り取る方法を考えたいと思っています。
- 画像を簡単に扱う方法
- 注の作り方
- 書籍内リンクの貼り方
4.おわりに
こんなわけで、私は、「WorkFlowy→ハサミスクリプト→でんでんコンバーターで電子書籍を作る」という目標に向けて、歩き始めました。
今後、たくさんのところで引っかかるだろうと思いますが、マロ。さん始めいろんな方々に助けていただきながら、ひとつひとつ解消していき、最後には目標に辿り着きたいなと思います。
今後の作業経過は、うまく行ったことも引っかかったことも含め、何らかの形で、継続的に整理するつもりです。これによって、「WorkFlowy→ハサミスクリプト→でんでんコンバーターで電子書籍を作る」というノウハウが確立すれば、電子書籍作りのハードルがちょっと下がるかもしれませんし。
楽しい気持ちになってきました。
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