「作文を書くための雲の描き方」で作文を楽しむ。「アンパンマンミュージアムに遊びにいった一日の出来事」
目次
1.「作文を書くための雲の描き方」(彩Draw@クラウド郎)で、作文を楽しむ
「作文を書くための雲の描き方」は、作文嫌いだった小学生の私に、母が伝授してくれた、作文を書くための「知的生産の方法論」です。
要点を一言で言えば、「原稿用紙に作文を書きはじめる前に、大きな白い紙を広げて「作文の材料を集め、書く順番や大事なところを表現するための雲」を描く」という方法です。
具体的な手順は、
- 紙に、黒ペンで、6+1個の雲を描いて、雲の中に言葉を書く。
- 空に雲を描く。
- 中心の雲に「作文のテーマ」を、周辺の雲に「5W1H」を書く。
- 描いた空と雲を眺めて、赤ペンで、思いついたことを書き加える。
- 描いた空と雲を眺める。
- 眺めているときに思いついたことを、好きなように、赤ペンで書き加える。
- もう一手間加えて、作文用の空と雲にする
- もともとの空と雲に、「原稿用紙に書く順番」と「大事なところ」を書き込む方法
- 新しい紙に、作文用の空と雲を、改めて描く方法
というものです。
作文嫌いだった小学生の私は、「作文を書くための雲の描き方」を使うことで、作文を楽しむことができました。
2.「アンパンマンミュージアムに遊びにいった一日の出来事」の空と雲
「作文を書くための雲の描き方」を使って作文を書けば、作文嫌いの小学生ですら、作文を楽しむことができます。
私は、今では、文章を書くことが大好きです。特別な方法論も使わなくても、文章を書くことを楽しんでいます。ですが、「作文を書くための雲の描き方」を使うことで、今よりももっと作文を楽しめる可能性があるのなら、ぜひ試してみたいと思います。
そこで、今からやります。
作文のテーマは、「アンパンマンミュージアムに遊びにいった一日の出来事」にしました。3歳になるうちの子になったつもりで、書きます。でも、作文自体は、3歳が書くものではなく(うちの3歳には、作文は書けません)、小学生が書くイメージです。
さっそくいってみましょう。
(1) 紙に、黒ペンで、6+1個の雲を描いて、雲の中に言葉を書く。
まず、空に雲を描き、言葉を書きます。目指すはこんな雲です。
中心の雲には、作文のテーマである「アンパンマンミュージアムに遊びにいった一日の出来事」と書きます。
周辺の6個の雲には、「5W1H」を書きます。
今回の「5W1H」は、こんな感じです。
- When(いつ)
- 3月の雨の降る土曜日に。
- Where(どこで)
- 長島のアンパンマンミュージアムで。
- 隣に温泉があった。
- Who(だれが)
- パパとママと私で行った。
- アンパンマンとホラーマンがいた。
- たくさんのお友達がいた。
- What(なにを)
- アンパンマンと写真を撮った。
- ホラーマンがぬぬっと近づいてきた。
- 体が見えなくなる温泉に入った。
- Why(なぜ)
- アンパンマンと握手するため
- ジャムおじさんが作ったパンを食べるため
- How(どのように)
- ホラーマンが近づいてきて、怖かった。
- 体が見えなくなる温泉が楽しかった。
(2) 描いた空と雲を眺めて、赤ペンで、思いついたことを書き加える。
次は、描いた空と雲を眺めて、赤ペンで、思いついたことを書き加えます。
空と雲を眺めます。
すると、こんなことが思い浮かびます(うちの3歳なら、きっとこんなことを思い浮かべるはずです)。
- 雨だったから、長靴を履いて、レインコートを着た。
- おじいちゃんに誕生日プレゼントで買ってもらったやつ。
- 雨じゃない日は、出しもらえないから、雨でうれしい。
- 温泉はすごく大きかった。体が見えなくなる温泉があった。
- 【パパ注】名古屋アンパンマンミュージアムの隣にある長島温泉・湯あみの島。濁り湯&泡のお風呂もある。
- ホラーマンが近づいてきたのが、怖かった。
- アンパンマンたいそうを踊った。
- 踊りはむずかしかった。
- ジャムおじさんが作ったパンを食べた。
- おいしかった。
- めいけんチーズのパンを食べた。
そこで、空と雲に、こんなことを書き込みます。
(3) もう一手間加えて、作文用の空と雲にする
「空と雲」で集めた材料を「原稿用紙」に書くためには、次の2つの大きなちがいを解決する必要があります。
- 「空と雲」には順番がないけれど、「原稿用紙」には順番がある
- 「空と雲」には字数制限がないけれど、「原稿用紙」には字数制限がある
この2つのちがいがある中で、「空と雲」を使って「原稿用紙」に作文を書くためには、「空と雲」は、それを見るだけで、
- 「原稿用紙」に書く順番がわかる
- どんなことをどれくらい書くかの目安がわかったり、大事なところとそうじゃないところを見分けることができる
というものであることが望ましいです。
このためには、
もともとの空と雲に、「原稿用紙に書く順番」と「大事なところ」を書き込む方法と、新しい紙に、作文用の空と雲を、改めて描く方法とがあります。
私は、今回は、作文用の空と雲と、新しい紙に改めて描くことにしました。
エピソードごとにひとつの雲にまとめて、こんな感じになりました。
- 3月の雨の降る土曜日に、パパとママと私の3人で、アンパンマンミュージアムに行った。
- 雨が降っていたから、おじいちゃんにもらったレインコートを着て、長靴を履いた。
- アンパンマンと握手をしたかった。アンパンマンがいたから、アンパンマンと写真を撮った。
- ホラーマンがいた。ぬぬっと近づいてきて、怖かった。
- アンパンマンミュージアムの隣の温泉に入った。体が見えなくなるお風呂に入って、面白かった。
- ジャムおじさんが作ったパンを食べた。めいけんチーズのパンがおいしかった。
- アンパンマンたいそうを踊った。お姉さんが踊り方を教えてくれた。難しかったけど、お友達と一緒にみんなで踊った。
さて、この作文用の空と雲を使って、実際に、作文を書いてみます。
3.空と雲で楽しんで書いた作文「アンパンマンミュージアムで遊んだ一日」
——
3月の雨の降る土曜日、私は、パパとママと一緒に、アンパンマンミュージアムに行きました。ママは「せっかくアンパンマンミュージアムに行くのに、雨になっちゃって残念だね。」と言っていましたが、私は、おじいちゃんにもらった長靴を履き、レインコートを着られたので、ウキウキしました。
私は、アンパンマンミュージアムに行ったら、アンパンマンと握手をしてもらおうと思っていました。ですから、アンパンマンミュージアムに着いて、アンパンマンと握手をして、一緒に写真を撮ってもらえて、よかったです。アンパンマンとは、そのあと、一緒にアンパンマンたいそうを踊りました。お姉さんが踊り方を教えてくれましたが、とてもむずかしかったです。
ジャムおじさんの作ったパンもありました。焼きたてのパンがたくさんあって、迷ってしまいました。私は、めいけんチーズのパンを選びました。とてもおいしかったです。
お昼ごはんのあと、ホラーマンとドキンちゃんに会いました。私は、ちょっと怖かったので、少し離れたところから、ホラーマンを見ていました。すると、ホラーマンが私に気がついて、ぬぬっと近づいてきました。ホラーマンの顔が急に近くに来たので、とても怖かったです。パパの後ろに逃げて、パパに「ホラーマン嫌い。」と言いました。
アンパンマンミュージアムのあとで、温泉に行きました。パパと一緒に大きな温泉に入りました。体が見えなくなるお風呂もありました。手が見えなくなるのがおもしろかったので、何回も入りました。
夜になってから、車で帰りました。車の中で、パパとママに「アンパンマンミュージアム楽しかったね。」と話したら、パパは「でも、ホラーマンがいるよ。」と言いました。でも、私はもうホラーマンは怖くありません。ママに「もうホラーマンも怖くないよ。」と言いました。
そんなお話をしていると、だんだん眠くなって、車の中で寝てしまいました。そうしたら、夢を見ました。アンパンマンとホラーマンと一緒に、アンパンマンたいそうを踊る夢でした。ホラーマンがとっても上手に踊っていたので、私は、「ホラーマン、上手だね!」と言いました。
今度いったときは、ホラーマンと握手をしたいです。
——
4.「知的生産の方法論」は、知的生産の楽しみを開く
「作文を書くための雲の描き方」は、ひとつの方法論に過ぎません。唯一絶対の方法論でないことはもちろんですし、いつでもうまくいくものでもありません。
でも、「作文を書くための雲の描き方」を使って作文を書けば、作文を楽しめる可能性は、きっと、かなり上がります。
というのも、空と雲を描くことそれ自体が、十分楽しいからです。また、空と雲を書いた後で作文を書くと、いきなり原稿用紙に書き始めるよりも、ずっと楽に、ずっとうまく、作文を書けるからです。
作文嫌いだった小学生の私は、この「作文を書くための雲の描き方」のおかげで、それなりに作文を楽しめるようになりました。
●
私は、「知的生産の方法論」に惹かれています。私が惹かれている「知的生産の方法論」は、単に知的生産の生産性を向上させるテクニックではなく、知的生産を楽しいものにしてくれる技術や考え方のことです。
「知的生産の方法論」は、知的生産の楽しみを開いてくれます。
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