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WorkFlowyの有機体から、暫定的な作品群を切り出す。AppleScript「WF2html_p3.scpt」による魔法を公開します。

公開日: : 最終更新日:2015/02/23 WorkFlowy

1.WorkFlowyでブログ原稿を書くとは、WorkFlowyでどこまで書くことなのか?

(1) WorkFlowyでブログ原稿を書くすべての段階を進める

2015年1月になってから、私は、WorkFlowyでブログ原稿を書いています。

具体的にいうと、WorkFlowyで書いたエントリは、次の9つです。

「Evernoteは便利だよ」ではない言葉で、Evernoteの魅力を表現する。

WorkFlowyで「ずっと完成しないで変化し続ける有機体」を育てる

クラウドアウトライナーWorkFlowyの説明

WorkFlowyのURLの基本と「保存された検索」のような活用例

WorkFlowyによる「ブログ原稿を育てる畑」から、見出しタグで構造化されたHTMLを収穫するための、知的生産の治具(Mac・AppleScript)

WorkFlowyのURLを活用するアイデアを妄想する(その1・ブックマークに登録)

ブラウザのブックマークによって、WorkFlowyに、2ペイン方式のちょっといいところを取り込む(試案・私案)

WorkFlowyに書き込んだ内容を自動的にEvernoteに蓄積し続ける仕組み(差分メール転送とRSS&IFTTT)

「WorkFlowy専用Firefox」によって、パソコンからのWorkFlowyを、さらに強力なツールに育て上げる(Windows&Mac)

私は、これら9つのエントリを、基本的にすべてWorkFlowyで書きました。テーマやアイデアを思いついてメモする段階から、文章の構造を組み立てる段階、リンクや引用をメモする段階などを経て、実際に文章を書き進める段階も、推敲して書き直す段階も、全部WorkFlowyで進めました。

(2) 具体例

私は、実際に公開したエントリとほぼ同じ内容になるまで、WorkFlowyで文章を育てました。

たとえば、「WorkFlowyに書き込んだ内容を自動的にEvernoteに蓄積し続ける仕組み(差分メール転送とRSS&IFTTT)」は、WorkFlowyでここまで書きました(WorkFlowyのトピックを共有します)。

→【WorkFlowyのトピック共有】WorkFlowyに書き込んだ内容を自動的にEvernoteに蓄積し続ける仕組み(差分メール転送とRSS&IFTTT) (AppleScript「WF2html_p3.scpt」の実例として公開)

たとえば、「「WorkFlowy専用Firefox」によって、パソコンからのWorkFlowyを、さらに強力なツールに育て上げる(Windows&Mac)」は、WorkFlowyで、ここまで書きました(同じく、共有します)。

→【WorkFlowyのトピック共有】 「WorkFlowy専用Firefox」によって、パソコンからのWorkFlowyを、さらに強力なツールに育て上げる (Windows&Mac) (AppleScript「WF2html_p3.scpt」の実例として公開)

(なお、表示されたアウトラインでトピックが折りたたまれている場合、タイトル部分をダブルクリックすると、すべて展開されます。)

私のいう「WorkFlowyでブログ原稿を書く」とは、何もない段階からこの公開した実例にあるような段階までを、WorkFlowyで書く、ということを意味します。

2.WorkFlowyからHTMLを切り出す魔法 AppleScript「WF2html_p3.scpt」

(1) WorkFlowyからブログエントリまでの手順は?

さて、では、この公開したWorkFlowyのトピックから、実際のブログエントリにするまでは、具体的に、どんな手順が必要なのでしょうか。

ブログエディタなどにそのままコピー&ペーストするだけでは、うまくいきません。

WorkFlowyにはExportという機能があるので、その機能を使ってExportしようと思っても、WorkFlowyが用意している3つのオプションのいずれでも、余計な文字が入ってしまいます。

また、そもそも、WordFlowyのアウトラインは構造を持っているのに、そのままコピペするだけでは、この構造が死んでしまいます。HTMLが構造を持っていることからすれば、WorkFlowyのアウトライン構造をそのまま活かしてHTMLにすることができないなら、それはすごくもったいないような気がします。

何かよい手はないでしょうか。

(2) WorkFlowyからHTMLを切り出す魔法

ここで大活躍するのが、マロ。さんによるAppleScriptです。

WorkFlowyによる「ブログ原稿を育てる畑」から、見出しタグで構造化されたHTMLを収穫するための、知的生産の治具(Mac・AppleScript)

Workflowyで選択したアウトラインにhタグを付けて書き出すAppleScript|マロ。|note

このAppleScriptは、WorkFlowyのアウトラインを、WorkFlowyのアウトラインの構造をそのまま活かして、きれいなHTMLに変換する役割を果たします。ごく控えめに言って、魔法のようです。

a.具体例1

たとえば、WorkFlowyのこのアウトライン。

【WorkFlowyのトピック共有】WorkFlowyに書き込んだ内容を自動的にEvernoteに蓄積し続ける仕組み(差分メール転送とRSS&IFTTT) (AppleScript「WF2html_p3.scpt」の実例として公開)

このデータをマロ。さんのAppleScriptに通すと、それだけで、このエントリのHTMLになります。

WorkFlowyに書き込んだ内容を自動的にEvernoteに蓄積し続ける仕組み(差分メール転送とRSS&IFTTT)

ブログエディタに貼り付けて、アップロードするだけです。

b.具体例2

たとえば、WorkFlowyのこのアウトライン。

【WorkFlowyのトピック共有】「WorkFlowy専用Firefox」によって、パソコンからのWorkFlowyを、さらに強力なツールに育て上げる(Windows&Mac) (AppleScript「WF2html_p3.scpt」の実例として公開)

このデータをマロ。さんのAppleScriptに通すと、あとはスクリーンショットを追加するだけのHTMLができあがります。

「WorkFlowy専用Firefox」によって、パソコンからのWorkFlowyを、さらに強力なツールに育て上げる(Windows&Mac)

ブログエディタに貼り付けて、スクリーンショットを追加すれば、完成です。

c.説明用の例

このAppleScriptがどのように動いているかは、次のアウトラインを見ると、よくわかるのではないかと思います。

【WorkFlowyのトピック共有】タイトル(h1)※このトピックをOPMLでエクスポートする。 (AppleScript「WF2html_p3.scpt」の実例)

このデータをマロ。さんのAppleScriptを通すと、構造のあるHTMLになります。

(3) WorkFlowyの有機体から、暫定的な作品群を切り出すことを、格段に楽にしてくれる魔法

この切り出しは、本当に、魔法です。これまで手作業でhタグを設定していたことと比べると、格段に楽になりました。

マロ。さんのAppleScriptは、WorkFlowyという有機体から暫定的な作品群としてのHTMLを切り出すための、理想に近い解決策です。WorkFlowyでブログ原稿を書いているMacユーザーの方に試してもらえたら、本当にうれしいなと思っています。

(なお、ブックマークレット版の公開も予定されているそうです。Windowsユーザーの方は、こうご期待。)

ちなみに、まさにこのエントリのWorkFlowyのトピックは、こんな感じです。

WorkFlowyの有機体から、暫定的な作品群を切り出す。AppleScript「WF2html_p3.scpt」による魔法を公開します。 (AppleScript「WF2html_p3.scpt」の実例として公開)

WorkFlowyに興味をお持ちの方は

WorkFlowyは、基本機能を使うだけなら、無料です。1ヶ月間に作成できるトピック数に制限がありますが、それ以外は、さしたる制限なく使うことができます。

WorkFlowyに興味をお持ちの方は、お気軽に試していただけるとうれしいです。

無料プランの場合、1ヶ月間に作成できるトピック数は、標準だと250トピックに制限されています。しかし、以下の紹介リンクからご登録いただくと、250増えて、500トピックになります。

Get 2x the free WorkFlowy space.

紹介リンクからご登録いただくと、同時に、紹介主の1ヶ月あたりの制限数も、250トピック増えます。

この紹介リンクは、知的生産の治具工房のマロ。(@maro_draft)さんのものです。マロ。さんは、WorkFlowyと他のツールとをつなぐ知的生産の治具を精力的に開発されています。

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    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
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