WorkFlowyのURLの基本と「保存された検索」のような活用例
公開日:
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最終更新日:2015/01/15
WorkFlowy
1.クラウドアウトライナーWorkFlowyのURL
WorkFlowyは、クラウドアウトライナーです。クラウドアウトライナーなので、WorkFlowyは、URLを持っています。
WorkFlowyというサービスそのもののURLは、workflowy.comです。ユーザーは、このURLにアクセスし、自分のIDとパスワードでWorkFlowyにログインすることで、WorkFlowyのアウトラインを利用することができます。
でも、WorkFlowyは、このURLの他に、便利なURLを、たくさん持っています。
これらのURLをうまく使うと、いろんなことができます。これらのURLをうまく使うと、WorkFlowyは、クラウドアウトライナーの本領を発揮します。
以下、WorkFlowyのURLの基本を整理し、このURLの簡単な活用例を示します。
2.WorkFlowyのURLの基本
(1) ZoomされたトピックごとのURL
a.WorkFlowyのZoom機能
アウトライナーは、アウトラインに含まれるたくさんのトピックを階層化します。
Zoom機能とは、それらたくさんのトピックのうちのひとつにフォーカスを当てて、そのひとつのトピック及びその子トピックのみを表示する機能です。
WorkFlowyでは、ひとりのユーザーが使えるアウトラインの個数は、ひとつだけです。でも、WorkFlowyにはZoom機能があるので、全然困りません。というのも、新しいテーマのためのトピックを作り、そのトピックにZoomすることで、あたかも新しい独立のアウトラインであるかのように操作することができるからです。
たくさんのアウトラインファイルを作れるアウトライナーで、新しいことを書くためには、普通、新しいアウトラインファイルを作ります。
これに対して、WorkFlowyで、新しいことを書くためには、新しいアウトラインファイルをひとつ作るかわりに、新しいトピックをひとつ作って、そのトピックにZoomします。
こうすれば、全体のアウトラインがひとつであっても、そのひとつのアウトラインの中に無限個のアウトラインを作ることができます。
b.ZoomされたトピックごとのURL
WorkFlowyでは、Zoomされたトピックには、ひとつのトピックにつきひとつ、URLが与えられています。
このURLは、次のような特徴を持っています。
まず、このURLは、トピックを移動しても、保持されます。
たとえば、あるトピックのURLを取得した後、そのトピックについて、次のような移動をしたとします。
- 深さを変える
- 位置を入れ替える
- 別の親トピックの子トピックにする
それでも、そのトピックのURLは保持されます。つまり、移動前に取得したそのトピックのURLにアクセスすれば、移動後のそのトピックにたどり着ける、ということです。
次に、このURLは、トピックを書き換えても、保持されます。
たとえば、あるトピックに「今日はいい天気です。」と書いてから、そのトピックんURLを取得したとします。
その後、そのトピックを「今日は、雲ひとつないいい天気です。」と書き換えても、そのトピックのURLは、変わりません。また、そのトピックの文字列を一旦全部削除して、ぜんぜん別の内容、たとえば、「Toodledoでタスク管理をする方法」という文字列を書いたとしても、そのトピックのURLは変わりません。
ZoomされたトピックごとのURLは、トピックを移動しても、トピックを書き換えても保持されるという点で、そのトピックを永久に特定し続けるURLです。
(2) ハッシュタグごとのURL
a.ハッシュタグという機能
WorkFlowyには、ハッシュタグという機能があります。
WorkFlowyのハッシュタグとは、次の2種類の文字列です。
- 「#任意文字列」
- 「@任意文字列」
WorkFlowyでは、トピック内にハッシュタグを書き込むと、そのハッシュタグが、自動で、クリック可能なハイパーリンクになります。そして、そのハッシュタグのハイパーリンクをクリックすると、そのハッシュタグと同じハッシュタグを含むトピックと、その親トピックのみが絞りこまれて表示されます。
ハッシュタグは、ある意味、WorkFlowyの検索機能を強化するための機能です。次の2点で、検索機能を強化しています。
- ハッシュタグを使えば、ハッシュタグを含むトピックだけを、もれなく、表示できます。そのため、検索結果を自分で完全にコントロールできます。
- ハッシュタグを使えば、ハッシュタグをクリックするだけで、ハッシュタグの検索を実行できます。いちいち検索ボックスにハッシュタグを入力する必要がありません。
b.ハッシュタグごとのURL
WorkFlowyには、ハッシュタグごとのURLが用意されています。ハッシュタグごとのURLにアクセスすると、ハッシュタグのハイパーリンクをクリックしたときに表示される画面と同じ画面に行くことができます。
ハッシュタグのURLにアクセスすることで表示されるのは、現時点のアウトラインでそのハッシュタグをクリックしたのと同じ画面です。URLを取得した時点でのハッシュタグクリック画面ではありません。
ひとつのハッシュタグのURLはひとつです。取得したURLはずっと変わりませんが、アウトラインの中でハッシュタグを付したトピックが増えていけば、ハッシュタグのURLで表示されるアウトラインは、変化し続けます。
(3) 検索条件ごとのURL
a.WorkFlowyの検索機能
WorkFlowyは、検索機能を持っています。画面上部の検索ボックスに任意の言葉を入力することで、アウトライン全体を、その言葉で検索することができます。
検索結果は、検索条件に合致したトピックと、そのトピックを含む親トピックのみが、検索した言葉をハイライトするかたちで、表示されます。
b.検索条件ごとのURL
検索にも、URLが与えられています。ひとつの検索条件につき、ひとつのURLです。検索を実行した段階でアドレスバーに表示されるURLが、検索条件ごとのURLです。
たとえば、「Toodledo」という検索語でWorkFlowyを検索したとします。このときにアドレスバーに表示されたURLが、検索語「Toodledo」という検索条件のURLです。そのため、ここで取得したURLにアクセスすれば、WorkFlowyを検索語「Toodledo」という検索条件で検索したときと同じ画面に行くことができます。
3.組み合わせのURLと「保存された検索」のような活用例
(1) 組み合わせのURL
さて、これら3つのURLは、組み合わせ可能です。
- (1) ZoomされたトピックごとのURL
- (2) ハッシュタグごとのURL
- (3) 検索条件ごとのURL
のうち、2つや3つを併用できます。
つまり、
- (1) Zoomによって特定の「aaa」というトピックの配下のみを対象とし、
- (2) 「#bbb」というハッシュタグが付与されたトピックだけを絞り込み、
- (3) 検索語「ccc」という検索条件での検索結果
を表示するURLを取得可能です。
(2) 「保存された検索」のような活用例
a.「保存された検索」
この組み合わせURLは、どのように役立つでしょうか。
自分が求める条件に合致するトピックのみを絞り込んで表示するためのURLを取得するために役立ちます。多くのクラウドサービスには、「保存された検索」という機能が用意されていますが、WorkFlowyのURLは、この「保存された検索」と同じような役割を果たしてくれます。
b.活用例:Toodledoに関する、書きかけのブログ原稿に、すばやくアクセスしたい
たとえば、私がWorkFlowyを使う用途のひとつはブログ原稿執筆です。私のWorkFlowyには、たくさんの書きかけのブログ原稿が、日記や思いつきメモや買い物リストなどと同居しています。そして、このブログのメインテーマのひとつはToodledoなので、Toodledoに関連する原稿にすばやくアクセスできると便利です。WorkFlowyのURLは、次のように、この要請に答えてくれます。
前提として、私は「ずっと完成しないで変化し続ける有機体」というトピックの配下に、ブログのための書きかけの文章を全部放り込んでいます。
そして、現在進行形で書き進めているトピックに、「#書きかけ」というハッシュタグをつけています。
さらに、Toodledoに関係する書きかけ文章には、普通、「Toodledo」という単語が含まれているでしょうから、検索語「Toodledo」という条件で検索すれば、Toodledoに関連するトピックが表示されます。
これらを前提とすると、次の3つを併用すれば、Toodledoに関する、ブログの書きかけ原稿を表示することができます。
まず、「ずっと完成しないで変化し続ける有機体」というトピックをZoomします。
次に、「#書きかけ」ハッシュタグをクリックします。
そして、検索語「Toodledo」で検索します。
このときにアドレスバーに表示されているURLが、Toodledoに関する、ブログの書きかけ原稿を含むトピックを抽出するためのURLです。WorkFlowyのアウトラインがどのように変化しても、このURLにアクセスしさえすれば、この条件に合致するトピックを表示してくれます。
そこで、このURLをブックマークなどに保存することで、Toodledoに関する書きかけのブログ原稿を含むトピックへのアクセスがよくなります。
WorkFlowyのURLは、たとえばこんな感じで活用することができます。
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