「自己肯定感を育てる」という課題を設定し、取り組む
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暮らし
目次
1.自己肯定感に関するふたつの記事を読んで、考えたこと
昨日(2013/11/25)、「自己肯定感」に関するふたつの記事を読みました。
ひとつは、このファミリーマネジメントジャーナルの、この記事です。
この記事は、概要、「親として、こどもに望むのは何か? 自己肯定感を育くむこと。そのために、親はどうしたらいいんだろう? 日常生活の中で「小さなことを喜んであげること」。なかなか難しいけれど、小さなことを喜ぼう。」というような感じの記事です。
親になって間もない自分にとって、いろいろ考えさせられ、また、「小さなことを喜んであげること」を大切にしたいな、と思わせてくれる記事でした。
それでも、小さな頃から萎縮することなく、のびのびと自己肯定感を育んでいくには親はどうしてあげたらいいんでしょう?
それは、「小さなことを喜んであげること」だと私は思うのです。
言葉にすると簡単ですが、日常生活の中ではかなり難しい事だというのが、親を長年やってきた私の感想です。
もうひとつは、はてなブックマークかGunosyかだったと思うのですが、何か経由で知ったこの記事。
「自己肯定感」について、「「自分を肯定すること」と「他人を否定すること」は違う」、「「自己評価の高さ」と「自己肯定感の強さ」も違う」といったことを書いた上で、「自分を肯定するにはどうすれば良いか」という問いを立てて、筆者なりの7つの方法を書いてます。
自分を肯定するにはどうすれば良いか
- 自分を嫌う人よりも好きな人と交流する
- 他人の気持ちを疑わない
- 自分の長所を見つける
- 自分にできることをする
- 失敗したことよりも成功したことを考える
- 自分に課したハードルを下げる
- 色々な価値基準を探す
「親がこどもに望む事」を読んで思ったのは、子どもが自己肯定感を育めるように子どもと接したい、ということです。そのためには、日常生活の中で小さなことを喜ぶことも大切だけれど、それと同時に、親である自分自身が、自己肯定感を育んでいくことが大切なんじゃないかな、と感じました。
そして、「「自分を肯定する」ということ。」を読んだのは、このタイミング。「自分を肯定するにはどうすれば良いか」という問いを立て、これに対する方法を書いている記事を読んだことで、では、私は、どんなふうに、自分自身の自己肯定感を育てていこうかな、と考えました。
そのときに考えたことを、以下、文章にしてみます。
2.自己肯定感を育てるためには、どうしたらよいか
今、私が、自己肯定感を育てるために、意識していることは、次の4つです。
(1) 自己肯定感を育てやすい人生観、世界観を持つ
自己肯定感の高低を決めるひとつの要素は、人生観や世界観ではないかと思います。
自己肯定感を育てやすい人生観・世界観もあれば、自己肯定感を持ちにくい人生観・世界観もあります。
もちろん、人生観や世界観だけで決まるわけではありません。その人の性格や能力や各種条件との組み合わせで決まるものだと思います。
しかし、ある性格や能力を前提とすれば、その性格と能力を持つ人にとって自己肯定感を持ちやすい人生観・世界観と、その性格と能力を持つ人にとって自己肯定感を持ちにくい人生観・世界観、というものがあるのではないかと感じます。
そこで、次の2つが大切になります。
- ひとつは、「自分はどんな人生観・世界観を持っているのだろうか」と問い、自分が持っている人生観・世界観を自覚すること
- もうひとつは、「自分の性格や能力を前提としたときに、この人生観・世界観は、自己肯定感を育てやすいものなのか」と考えること
(2) 家族や友人や同僚のことを、具体的に、肯定する
自己肯定感は、関わる他者との関係で育っていくものなのではないかと思います。
そして、「「自分を肯定する」ということ。」にも書いてあったのですが、自己肯定感は、他者を否定することによってではなく、むしろ、他者を肯定することによって育っていくものなんじゃないかなあ、という気がします。
他者のことを尊敬したり、好きになったりすることは、自分自身の、自己肯定感を育てます。他者に対して感謝して、感謝を何らかの形で伝えると、自分自身の、自己肯定感が育ちます。
そのため、身近にいる他者を肯定することは、自己肯定感を育てるひとつの方法です。身近にいる他者、家族とか友人とか同僚のことを、ちょっと意識して、肯定するとよいのではないかと思います。
できることは、たぶん、いろいろあります。感謝できることを見つけて「ありがとう」というとか、尊敬できるところを探して「・・・は本当にすごいねえ」と伝えるとか、誕生日や記念日を覚えておいてケーキを買ってくるとか、ですかね。
これは、見方によっては、自分を肯定するための手段として他者を肯定する、ということです。それはどうなのか、というつっこみは、当然あり得ると思います。でも、誰も不幸にならない気がしますので、私は、あんまり気にしてません。
(3) よく寝て、よく食べて、よく運動する
自己肯定感は、自己に対する肯定感だと思うのですが、ここでいう「自己」というのは、自分個人だけでなくて、自分が生きている人生全体なのではないかと思います。つまり、自己肯定感を育てるというのは、自分の人生全体に対する肯定感を育てる、ということではないか、ということです。
人生全体に対する肯定感のために、体レベルで不快ではないこと、快適であることは、けっこう大切です。常に眠い、常にだるい、常に痛い、という人が、人生全体に対して肯定的な感情を持つのは、毎日体レベルで絶好調、という人が、人生全体に対して肯定的な感情を持つよりも、たぶん、大変です。(もちろん、体レベルではいろいろ大変だけれど、その中で人生全体を肯定できている人は、たくさんいます。)
体レベルで不快でないこと、快適であることのため、自分にできることは、人として健康的に暮らすことです。つまり、よく寝て、よく食べて、よく運動する、ということ。
よく寝て、よく食べて、よく運動することは、自己肯定感を育てることにつながります。
(4) 書く
書くことは、自己肯定感を育てるための、賢い方法です。
たとえば、日記です。今日の出来事を日記として書くことで、今日起きた出来事を、文章によって再確認できます。その出来事を肯定することにもつながりますし、そのとき出来事に関わる自分の考えや行動を見直して、肯定することにもつながります。
このブログを続けていることも、自己肯定感を育てることにつながっていると感じます。
書くことは、紙とペンか、パソコンやタブレット、そして時間さえあれば、お金もかからず、状況の制約もなく、簡単にできる行為です。私にとって、書くことは、自己肯定感を育てるという目的のために、とても手軽であるにも関わらずかなり強力な、基本技的な方法です。
3.「自己肯定感を育てる」を自分の課題として設定する
(1) 私事だけれど、私は、大学生のとき、自己肯定感を育てることに、自覚的に取り組んだ
「自己肯定感を育てる」ということを考えたのは、これがはじめてではありません。大学生のときにも、自己肯定感について、いろいろと考えていた時期がありました。
完全に私事だけれど、若干、そのことを書きます。
そのころの私が、自己肯定感を育てたいと思ったのは、自分のためです。なんとなくの生きづらさを感じていたので、その生きづらさを掘り下げていたら、生きづらさの原因のひとつが自己肯定感の低さにあるのではないかと思い当たったため、対策として、自己肯定感を育てよう、と考えた次第です。
ヒントになりそうな本をジャンル(哲学、心理学、教育書、歴史書などなど)から探して読んだり、本に書かれている具体的な方法(内観法とか、7つの習慣のワークや、就活の自己分析本に掲載されたシートなどなど)を試したり、酔った勢いで先輩や友だちとちょっと突っ込んだ話を語らったり、いろいろ試しました。
上に書いた私なりの4つの方法は、これらを通じて、少しずつ見えてきたことです。4つの方法を少しずつやっていくうちに、生きづらさを感じない程度には、自己肯定感を育てることができたのではないかと感じています。少なくとも、現時点で、自分自身の生きづらさという観点では、自分の自己肯定感を育てる必要性は感じていません。
(2) 自己肯定感を育てるという課題と、その課題に取り組むことそれ自体が大切
このように、私は、「自己肯定感を育てる」ということを自分が取り組む課題として設定して、「自己肯定感を育てる」ためにどんな戦略をとればいいのだろうかという観点からいろいろと動くことで、自分の自己肯定感を育てるための方法を見つけることができました。また、その方法をぼちぼち実践することで、生きづらくない程度には自己肯定感を育てることができました。
今回、自己肯定感について考えて感じたのは、このことがかなり大きなことだったのかもしれない、ということです。
- 「自己肯定感を育てる」ということを自分が取り組む課題として設定すること
- 「自己肯定感を育てる」という課題に一生懸命取り組むこと
自己肯定感を育てるために、このこと自体が、けっこう大切ではないかと思います。
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