Gmailから、Gmailではないメールアドレスのメールを送受信することの、メリットとデメリット(+対策)
目次
1.Gmailから、Gmailではないメールアドレスのメールを送受信できる
私がもっとも恩恵を受けているクラウドサービスは、Gmailです。Gmailをメールの中核に据えることで、私がメールに関して抱えていた課題は、ほぼすべて、解消されました。
しかし、私は、Gmailのメールアドレス(@gmail.comのメールアドレス)をメインのメールアドレスとして使っているわけではありません。私のメインのメールアドレスは、さくらのレンタルサーバで作ったプライベート用メールアドレスと、会社から提供を受けた仕事用メールアドレスのふたつです。私が送受信するメールの99%は、このふたつのメールアドレスのメールであり、Gmailのメールアドレスから送受信するメールは、多くても1日数通です。
Gmailは、POPによって、他のメールアドレスを送受信する機能を持っています。私は、この機能を使って、GmailにGmailではないメールアドレスを登録し、Gmailから、Gmailではないメールアドレスのメールを送受信しています。
つまり、私にとって、Gmailは、Gmailのメールアドレスのメールを送受信するためのウェブメールではありません。私にとって、Gmailは、クラウドにあるメールアプリケーションです。
2.Gmailから、Gmailではないメールアドレスのメールを送受信するメリット
Gmailをクラウドにあるメールアプリケーションとして利用すること、つまり、Gmailから、Gmailではないメールアドレスのメールを送受信することには、いくつかのメリットがあります。
(1) Gmailにアクセスすれば、すべてのメールアドレスのメールを共通処理できる
第1に、Gmailにアクセスさえすれば、すべてのメールアドレスのメールを送受信できます。
家にいるときも、職場にいるときも、喫茶店にいるときも、新幹線の中でも、買い物をしているときも、Gmailにアクセスさえすれば、すべてのメールアドレスのメールを確認できます。また、どのアドレスからでもメールを送ることができます。さらに、10通メールが来ていたとして、家で5通既読にしたら、職場に行っても、その5通は既読になっています。
(2) 機種変更やパソコン買い換え時の設定が、激楽
第2に、機種変更やパソコン買い換え時の設定が、激楽です。
やらなければいけないことは、新しいスマートフォンや新しいパソコンから、Gmailにアクセスすることだけです。Androidスマートフォンなら、最初にGoogleアカウントを登録するだけで、終わりです。
Gmailにアクセスしさえすれば、そこに、いつものメール環境があります。
(3) データベースとしてのGmailの強みが拡大する
第3に、すべてのメールをGmailに蓄積できるため、データベースとしてのGmailの強みが拡大することです。
私は、Gmailを、メールとしても活用しているのですが、それと同じくらいに、データベースとしても活用しています。このデータベースとしての強みを活かすためには、自分が送受信したすべてのメールが、Gmailに残っている方が望ましいです。Gmailからすべてのメールアドレスを送受信すれば、自然と、Gmailに、自分が送受信したすべてのメールが、蓄積されます。
3.Gmailから、Gmailではないメールアドレスのメールを送受信するデメリットと、その対策
他方で、Gmailをクラウドにあるメールアプリケーションとして使うことには、デメリットもあります。私が感じているのは、以下の2つです。しかし、どちらに対しても、対策が可能です。
(1) 受信のタイムラグが生じる
a.どんなデメリットか?
Gmailは、Gmailのメールアドレスに届いたメールは、ほとんどタイムラグなしで、受信トレイに届きます。
他方で、POPで受信している他のメールアドレスは、30分程度の間隔で確認しにいっているようです。そのため、POPで受信している他のメールアドレスのメールは、受信までのタイムラグが生じてしまいます。
通常のメーラーを使っている場合、自動受信の間隔を、もっと短く設定することも可能です。この時間を短く設定できない点で、Gmailからすべてのメールアドレスを送受信することには、問題があります。
b.対策
対策は、手動で更新ボタンを押すことです。
更新ボタンは、Gmailの受信トレイの、検索ボックスの下にある回転アイコンです。
以前は、「POPアカウントの更新」というLabs機能を有効にしないと、更新ボタンを押しても、POPアカウントを確認してくれませんでした。
しかし、今は、POPアカウントの更新機能は、Labsを卒業して標準機能になりましたので、更新ボタンを押せば、POPアカウントを確認しにいってくれます。
Google Apps アップデートブログ: Gmail: 3 つの機能がラボを卒業し、標準機能に。
(2) Gmailが不正アクセスを受けたときのダメージがでかい
a.どんなデメリットか?
Gmailは、ウェブメールなので、世界に開かれています。GoogleアカウントのIDとパスワードを不正に取得されると、不正にアクセスされてしまいます。
Gmailからすべてのメールアドレスのメールを送受信していると、Gmailが不正アクセスされたときのダメージは、かなり大きなものになります。
b.対策
対策は、2段階認証プロセスを利用することです。
2段階認証プロセスを利用すれば、Gmailに不正アクセスされる可能性を、かなりの程度、減らすことができるはずです。
4.おわりに
Gmailから、Gmailではない他のメールアドレスのメールを送受信するように設定し、自分が送受信したすべてのメールをGmailに集約することは、大変便利です。革命的な変化をもたらします。
たしかに、デメリットもあります。しかし、デメリットは、対策によって減らすことが可能です。そして、デメリットを大きく上回るメリットがあります。
会社のルール上不可能である、などの事情がなければ、一度、試してみてください。
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