EvernoteよりもGmailの方がデータベースとしての使い勝手がよい、2つの理由
目次
1.一般人がコスト0円で個人的なデータベースを持つための2つの手段
インターネットにはいろんな情報が蓄えられています。しかし、インターネットには、自分に関する個人的な情報はありません。知人の田中さんのメールアドレスとか、親戚の鈴木さんが好きな和菓子とか、自分が契約したレンタルサーバーの更新時期とか、自宅の間取りや天井の高さなどは、インターネットで一般的な情報を調べても、わかりません。
このような、自分に関する個人的な情報を検索するためには、個人的なデータベースが必要です。個人的なデータベースにいろいろな情報を入れておけば、ふとしたときに、ちょいちょい役に立ちます。
一般人が、コスト0円で、個人的なデータベースを持つためには、2つの手段があります。ひとつは、Evernoteで、もうひとつは、Gmailです。
Evernoteは、いろんなデータを保存するためのサービスです。まさに、個人がデータベースを持つためのサービスと言えます。
これに対して、Gmailは、ウェブメールです。メールとしての機能は圧倒的ですが、本来、データベースサービスではありません。
とすれば、本来データベースを目的とする点で、Evernoteを個人的なデータベースとして使うのがよいという結論になりそうなのですが、私にとっては、EvernoteよりもGmailの方が使い勝手がよいです。
この理由は、次に述べる2つです。
2.Gmailの方がデータベースとしての使い勝手がよい、2つの理由
(1) いつの間にかデータが蓄積される
Gmailには、無意識のうちに、重要なデータが、日々蓄積されます。
私は、ほぼすべてのメールをGmailから送受信しています。そして、Gmailには2013年07月段階では、15GBもの豊富な容量が確保されていますので、メールを削除する必要はありません。このため、Gmailからいろんなメールを送受信するだけで、Gmailには、たくさんの重要な情報が、日々、蓄積されていきます。
これに対して、Evernoteに情報を蓄積するのは、基本的には、自動です。メール転送やiftttなどを利用して、自分で自動蓄積の仕組みを作ることもできますが、この場合も、自分でわざわざ仕組みを作らなければいけません。
(2) 人という検索キーが使いやすい
GmailもEvernoteも、優れた検索機能を持っています。しかし、私にとっては、Gmailの方が、必要な情報を検索しやすいです。
Gmailの検索が使いやすいいちばん大きな理由は、メールには、送信者と受信者という人の要素がくっついていることです。自分がほしい情報が、誰から受け取ったメールの中にあるかとか、誰に送ったメールの中にあるかとか、どのメーリングリストで流れていたかとかは、わりと記憶に残っています。そのため、人を検索キーで検索すると、ほしいメールにたどり着くことができます。
特に、Gmailは、検索窓に人の名前やメールアドレスの一部を入力すると、自動的に保管して、特定の人のメールアドレスで検索をかける機能を持っています。この機能を使えば、人の名前が頭に浮かべば、その人との間でやりとりしたメールをもれなく拾い出すことができます。
3.EvernoteとGmailは、核となるサービスだから、それぞれの強みを活かす
私にとって、EvernoteとGmailは、自分の生活を支えてくれる、核となるサービスです。EvernoteとGmailそれぞれの強みを活かし、両方のサービスを、自分にとってもっとも高いパフォーマンスを発揮するように、使いたいと思います。
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