まだ見ぬドコモメールを、LINEのトークと比較する
1.ドコモメール、まだ来ない
2013年3月になって、今日で1週間です。しかし、2013年3月にスタートするとされているドコモメールは、まだ始まらないようです。
期待すると裏切られたときに失望するので、あまり期待はしていないのですが、それでも、楽しみは楽しみです。私は、今、早く来ないかなあと思いながら、まだ来ないドコモメールを待っています。
2.ドコモメールの強力なライバルは、LINEのトークだと思う
(1) LINEのトークの強み=個人間でメッセージをやりとりするための、基本的な性能が高い
ところで、私は今、脱spモードメール計画を進行中です。その中で、LINEのトークを、やりとり頻度の高い特定個人とのメッセージやりとり専用で、使い始めました。
脱spモードメール計画(3) LINEのトークは、spモードメールの代替になるか? » 単純作業に心を込めて
使ってみると、LINEのトークは、かなり快適です。個人間でメッセージをやりとりするための、基本的な性能が高いです。私が思う、その基本的な性能は、次の3つです。
a.メッセージのやりとりが速い
一瞬で送信が完了し、送信したとたん、相手に到達します。
b.メッセージ送受信の操作がシンプル
メッセージを送るための操作が簡単です。特定の人相手のトーク画面に入りさえすれば、あとは、画面上のテキストボックスにメッセージを入力し、送信ボタンをタップするだけです。メニューボタンをタップする必要はありません。本文入力用画面へ移動する必要もありません。まどろっこしい操作がありません。
c.メッセージの一覧性が高い
LINEのトークの画面は、チャットのように上から下へメッセージが流れます。特定個人とのメッセージのやりとりが、一望できます。メッセージの一覧性が高く、過去のメッセージも探しやすいです。
(2) ドコモメールのライバルは、LINEのトークではないか
この基本的な3つの性能が高いことによって、LINEのトークで個人間のメッセージのやりとりをすることは、快適です。少なくとも、spモードメールアプリを使ってやりとりをするよりも、数倍快適です。
今後、スマートフォンがどんどん普及すれば、誰もが、追加料金なしで、LINEを利用することができるようになります。そうなれば、LINEの優位性は、ますます高まります。@docomoなどのキャリアメールのライバルは、GmailやFacebookメッセージではなく、LINEではないかと感じています。
docomoは、ドコモメールで相当がんばらないと、個人間のメッセージのやりとりを、LINEに食い尽くされてしまうのではないかと思います。
3.まだ見ぬドコモメールを、LINEのトークと比較する
以上のような観点から、まだ見ぬドコモメールを、LINEのトークと比較します。
(1) ドコモメールの特徴
a.ドコモメールの特徴3点
2012年10月11日発表の資料によれば、ドコモメールの特徴は、次の3点です。
- メールをクラウド化する
- 将来的に、パソコン等からのメール送受信を可能にする
- 操作とUIを改善する
b.操作とUIの改善の具体的な中身
このうち、メッセージやりとりの基本性能に大きく関連するのが、3点目の操作とUIの改善です。この点については、画面イメージとして、いくつかの画像が提供されており、それぞれ、以下のような説明が記載されています。
(a)フォルダー一覧画面
アプリ起動後にすぐに個別フォルダが選択できます。
各フォルダのフラグや未読件数をタップすると、ソートされたメール一覧が表示できます。
(b)メール一覧画面
件名、メール本文の一部を表示し、メールを開かなくても識別できます。
メール一覧画面からメールの作成や検索ができます
(c)メール詳細画面
メールの状態(フラグ、保護)を識別しやすくしたほか、本文の表示領域を拡大しました。
返信や転送もワンタップで操作できます。
(d)メール作成画面
絵文字の入力、装飾、画像添付がより直感的に操作できるようにUIを刷新しました。
c.全部当たり前だけれど、ありがたい
これらを読むと、全部あたりまえだろ、という突っ込みが予想されます。少なくとも、Gmailアプリは、これらのほとんどすべてを満たしています。
でも、そんな突っ込みは、横に置いておきます。当たり前のことが当たり前にできるアプリであるだけで、spモードメールアプリからは、大きな成長です。これらがそのとおりに実現すれば、おそらく、ドコモメールアプリは、spモードメールアプリよりも、格段に使いやすくなるのではないかと思います。
(2) 基本的な3つの性能の比較
では、これらのドコモメールの特徴、特に、操作とUIの改善によって、まだ見ぬドコモメールは、LINEのトークに勝てるでしょうか。メッセージやりとりに関する基本的な3つの性能に絞って、以下の通り、比較してみました。結論としては、ドコモメールがLINEに大勝利することは、なかなか厳しいのではないかと思います。
a.メッセージのやりとりの速さ
この点は、わかりません。
しかし、ドコモメールのプロトコルは、通常の電子メールをベースとするものだということですから、LINEのトークほどの速さではないと思います。
ただ、現状のspモードメールに見られる
- 送信まで時間がかかる上に、ステータスバーにステータスがいちいち表示される
- 送信に失敗しても自動再送信をしてくれない
という2つの欠点は、克服していてほしいです。
(というか、この2つの欠点がそのままだったら、ドコモメールの使い勝手は、あまり期待できません。Gmailアプリと同じ動きをしてくれさえすれば、クリアできる欠点です。)
b.メッセージ送受信操作のシンプルさ
ドコモメールアプリは、spモードメールアプリと比べれば、メール送信までの行程数が、いくつか減っていると思われます。
たとえば、メール一覧画面の説明には、「メール一覧画面からメールの作成や検索ができます」という記載があります。
しかし、そうはいっても、メール作成ボタンをタップし、メール作成画面でメール本文を入力し、その後、メール送信ボタンをタップしてメール送信、という流れは、おそらくそのままなのでしょう。
メール作成画面の説明の記載が、「絵文字の入力、装飾、画像添付がより直感的に操作できるようにUIを刷新しました。」というものであり、「メール送信までの操作をシンプルにしました」等の記載がないことも、気になります。
そうなると、LINEのトークでメッセージを送るほどシンプルな操作は期待できません。
c.メッセージの一覧性の高さ
メッセージ一覧の高さは、Gmailアプリと同じくらいには高まっていると思われます。メール一覧画面の説明に、「件名、メール本文の一部を表示し、メールを開かなくても識別できます。」との記載があるからです。
期待するのは、特定の人とのやりとりを時系列で串刺し表示したり、返信メールをスレッド形式で表示したりすることですが、そこまで望むのは酷かなあ。
宛先別の串刺し表示ができれば、特定の人とのやりとりを一覧することができるため、LINEのトークに近づくと思われますが、この表示がないと、特定の人とのやりとりを一覧することに関しては、LINEのトークの方が適しているような気がします。
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