PostEverが画像添付に対応したこの機会に、PostEverとWriteNoteを比較する(Android)
1.はじめに
(1)PostEverのアップデート
Android版PostEverに、待望のアップデートが来ました。iOS版と同じように、画像を添付することができるようになりました。
Ver. 2.5
・デスクトップクライアントで送信した画像が正常に表示されない症状の修正
・画像送信時にテキストを付けなくても送信可能
・画像添付時と添付解除時に文言が出るように修正
Ver. 2.4
ライブラリからの画像アップロード対応
以前からずっと待ち望んでいたアップデートだったため、(WriteNote Proの登場によって、まあいいかな、という気もしていましたが、そうはいっても、)大変うれしいです。
PostEver – Google Play の Android アプリ
(2)PostEverとWriteNote
AndroidからEvernoteに投稿することに特化したアプリには、PostEverのほかに、WriteNoteシリーズがあります。
WriteNoteシリーズの有料版であるWriteNote Proは、画像の添付をすることができます。PostEverがアップデートする前は、Evernoteに画像添付のノートを投稿するためには、WriteNote Proがいちばん使い勝手のよいアプリでした。
WriteNote Proリリース! 画像添付機能がつき、複数のノート設定が可能になりました。 » 単純作業に心を込めて
PostEverがアップデートしたことによって、AndroidからEvernoteに投稿する手段が、ますます豊かになりました。PostEverとWriteNoteは、どちらも私が偏愛しているAndroidアプリなので、PostEverが画像添付に対応したこの機会に、私なりの視点で、PostEverとWriteNoteの機能を比較してみます。
2.PostEverとWriteNoteの比較
(1)バージョン・価格
有料版の価格は、だいたい同じです。無料版があるのは、WriteNoteのみです。
a.PostEver
有料版のみです。(以前は無料版がありましたが、今はなくなりました。)
有料版の価格は、230円です。
b.WriteNote
有料版のWriteNote Proと無料版WriteNoteがあります。
有料版の価格は、220円です。有料版は、画像添付が可能です。ノート設定を複数保存できます。
無料版は、無料ですが、広告が表示されません。画像添付ができないことと、ノート設定の数がひとつしか使えないことだけが、有料版との違いです。
(2)アプリのコンセプト
PostEverとWriteNoteの基本的な思想は、かなり似ていると思われます。どちらも、Evernoteにすばやく簡単にメモを投稿することに特化したアプリです。
メモをどのようにノートにまとめるかについては、若干の違いが見られます。PostEverは、基本的には、1日分のメモをひとつのEvernoteノートへまとめる、WriteNoteは、設定次第でどんなふうにもまとめられるし、まとめないこともできる、ということです。
a.PostEver
PostEverのキャッチフレーズは、「1日分のメモが1つのEvernoteノートに」です。
日付名のEvernoteノートに、どんどんメモを追記することができます。
その都度タイトルを指定すれば、追記しないことも可能です。
b.WriteNote
WriteNoteは、Evernoteにさっとメモを書くためだけのアプリです。
ひとつのノートに追記することも、メモごとにひとつのノートとすることも、柔軟に設定することができます。
(3)投稿に関する基本機能
投稿に関する基本機能は、どちらのアプリも、しっかりしています。どちらのアプリからの投稿も、快適です。
a.PostEver
- バックグラウンドでの送信機能があります。
- 投稿時にネットワークに繋がっていなかったときは、アプリがデータを保持し、次回接続時に合わせて送信します。
- 連続投稿が可能です。
b.WriteNote
- バックグラウンドでの送信機能があります。
- 投稿時にネットワークに繋がっていなかったときは、アプリがデータを保持し、次回接続時に合わせて送信します。
- 連続投稿にすることも、投稿時にアプリを終了させることも、設定次第で、どちらも可能です。
(4)画像添付
どちらも可能になりました。通信量やEvernoteノートを軽くするという観点からは、PostEverの画像リサイズ機能は便利です。
a.PostEver
ギャラリーの画像を選択して、添付します。アプリからカメラを起動することはできません。
画像のサイズに制限をかけることができます。上限を設定しておけば、アップロード時に、自動でリサイズされます。
b.WriteNote
ギャラリーの画像を選択して、添付します。アプリからカメラを起動することはできません。
(5)タイムスタンプ
どちらも投稿にタイムスタンプを付けることができます。
a.PostEver
投稿の直後に、ちいさいフォントサイズと控えめな色(グレー)で、「14:34」という時刻が入ります。
b.WriteNote
投稿の直前に、本文と同じフォントサイズ、同じ色で、指定した形式のタイムスタンプが入ります。
入れないこともできますし、タイムスタンプではない定型句を入れることもできます。
(6)チェックボックス・位置情報
PostEverなら、チェックボックスと位置情報を扱うことができます。
WriteNoteは、どちらにも対応していません。
(7)強み
どちらのアプリも優れたアプリですが、私が感じる違いを記載すれば、以下のとおりです。
a.PostEver
PostEverの強みは、洗練されたユーザーインターフェースと画像の自動リサイズ機能です。また、チェックボックスと位置情報を扱える点も、強みです。
(a)洗練されたユーザーインターフェース
PostEverの画面は、なかなかおしゃれです。入力エリアは、薄い方眼用紙になっています。画面の色合いも好感が持てます。画像添付、チェックマーク挿入、位置情報挿入、投稿の各ボタンも、それぞれおしゃれで、見た目も分かりやすいです。
WriteNoteのユーザーインターフェースも分かりやすいは分かりやすいのですが、PostEverに比べると、洗練さが劣ります。
(b)画像の自動リサイズ機能
PostEverの画像添付機能が備える画像の自動リサイズ機能は、便利です。画像データの解像度を気にせずに添付しても、大きすぎるデータは、自動でリサイズしてくれます。
リサイズ機能を利用すれば、添付する画像データのサイズを揃えることができるため、Evernoteノートの見た目もきれいになります。
(c)チェックボックスと位置情報
WriteNoteはチェックボックスと位置情報を扱えないので、これらを扱う場合は、PostEverの方が有利です。
b.WriteNote
WriteNoteの強みは、なんと言っても、柔軟な設定です。特に、ノート設定と連続投稿に関する設定が便利です。また、写真添付をしないのであれば、広告なしの無料版があるのも大きな強みです。
(a)ノート設定
WriteNoteのノート設定を使えば、いろんなことができます。
WriteNote Proを活用するヒントに。初期設定による5つの使い方提案 » 単純作業に心を込めて
(b)連続投稿に関する設定
連続投稿に関する設定も便利です。
WriteNoteは、連続投稿をするために長押しするか否かを、自分の使い方に合わせて、設定することができます。(設定によって、連続投稿と投稿後アプリ終了を、長押しとタップのどちらに割り当てるかを設定できます。)
3.おわりに AndroidからEvernoteにテキストと画像を投稿するなら、PostEverとWriteNoteを使うのがおすすめ
PostEverとWriteNoteは、どちらもすばらしいアプリです。AndroidからEvernoteにテキストと画像を投稿するなら、どちらかのアプリまたは両方のアプリを使うことをおすすめします。AndroidでのEvernoteライフが大幅に改善すること請け合いです。
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