spモードメールアプリを少しでも快適に使うための5つの工夫
目次
1.spモードメールアプリ
docomoのキャリアメールをAndroidスマートフォンで受信するためには、基本的には、spモードというものを契約し、spモードメールアプリまたはCommuniCaseというdocomo公式アプリを使って送受信する必要があります。そして、CommuniCaseはspモードメール送受信に対応する機種が少ないため、多くの機種では、spモードメールアプリを使用することになります。
spモードメールアプリは、あまり評判がよろしくありません。当初に比べれば、ずいぶんとよくなってきたのではないかと思うのですが、まだまだ、送受信が不安定、動作が重い、容量が大きい、などの問題点があるようです。
spモードメールアプリにこのような問題があるとしても、CommuniCase非対応機種でdocomoのキャリアメールを扱うためには、spモードメールアプリを使わなければいけません。私にできることは、spモードメールアプリを使いながらも、spモードメールアプリを少しでも快適に使うための工夫をすることだけです。
以下では、私がspモードメールアプリを少しでも快適に使うために行っている5つの工夫を記載します。どちらかといえば消極的な工夫が多いため、悪あがきのような気もしなくもないですが、まあ、やればやっただけ、多少は快適になるかと思います。
2.5つの方法
(1)Wi-Fiでも受信する
spモードメールは、docomo回線と分かちがたく結びついているため、デフォルトの設定では、docomo回線でネットワークにつながっているときしか、送受信をすることができません。しかし、設定をすれば、docomo回線ではなくWi-Fiでネットワークに接続しているときでも、送受信可能です。
自宅に無線LANがある場合など、Wi-Fi環境でAndroidを使う時間が長い方は、設定しておくとよいと思います。Wi-Fiであれば、写真などの添付ファイルを送受信するのも速いです。
Wi-Fiの設定は、spモードメールアプリから行うことができます。
Wi-Fiで利用する際の設定 | サービス・機能 | NTTドコモ
(2)メールをバックアップして、spモードメールアプリにメールを保存しておかない
spモードメールアプリは、アプリ内にたくさんのメールを保存しておくと、動作が遅くなる傾向があるように感じます。あくまで私の感覚ですが、保存メール通数を100通以下にしておけば、動作はかなり軽快になります。
また、メールを削除することによって、spモードメールアプリの容量を削減することができます。少し前の世代のXperiaのように、ROM容量が少ない機種にとっては、大切なメンテナンスです。
メールをバックアップして、spモードメールからメールを削除するには、
- spモードメールアプリでメールをバックアップする
- Gmailにインポートする
- spモードメールアプリ内のメールを消す
という手順を踏めば可能です。
メールをバックアップしてGmailにインポートする手順については、過去記事などをご参照ください。
Eml2Imapを使って、spモードメールも、Gmailに集約する(WindowsPC・無料) » 単純作業に心を込めて
spモードメールアプリ内のメールを消すには、メールを削除した後、ゴミ箱のメニューから、メールを完全に削除する必要があります。削除には、それなりの時間がかかりますので、時間に余裕があるときに、ちょくちょく削除をするとよいと思います。
なお、一定期間が過ぎたらメールを削除するとの自動削除設定を、フォルダごとにすることも可能です。自動削除設定をするには、フォルダを長押しして出てくるメニューから「自動削除設定」を選択します。しかし、私は、定期的にバックアップをして手動で消しているため、自動削除設定は利用していません。
(3)振り分けは行わず、フォルダは受信BOXとアーカイブのみにする
spモードメールアプリを快適に使うための私の大原則は、「spモードメールアプリにさせることをできる限り少なくする」ことです。(かなり消極的な大原則ですが……。)
a.メールの自動振り分けをやめる
まず、メールの自動振り分けをspモードメールアプリで行うことをやめます。
送信者やタイトルなどによってメールをフォルダに振り分ける、メール振り分け設定は、使い方によっては便利な機能です。しかし、spモードメールアプリでこれをやると、振り分けがうまくいかないなどの不具合も報告されている上に、受信時の動作が重たくなります。
そこで、基本は振り分けを行わず、全部デフォルトの「受信BOX」に受信します。
b.spモードメールアプリでのメール整理をやめる
さらに、spモードメールアプリでメールをフォルダ分けして整理することをやめます。
spモードメールアプリでは、フォルダは「受信BOX」と「アーカイブ」のふたつだけにします。そして、用が済んだメールは全部「アーカイブ」に移してしまい、「受信BOX」内に残すメールを、できる限り少なくします。
過去のメールを整理するのは、Gmailにバックアップしてから、Gmailのラベルを使って行います。Gmailなら、検索機能も豊富ですので、spモードメールアプリ内で大切なメールを保管しておくよりも、ずっと便利です。
(4)メール本文作成をサポテキに任せる
spモードメールアプリにさせることを少なくする一環として、私は、新しいメールを作成するときのメール本文作成を、サポテキというアプリに任せています。
サポテキは、テキストデータのインテントを拡張するアプリです。動作が軽いため、サポテキでメール本文を作成した後、spモードメールアプリにテキストデータを渡せば、軽快に新規メールのメール本文を作成することができます。デコメや絵文字を使わないメールを送るときは、サポテキからメール本文作成する方が快適です。
サポテキを使ってspモードメールの弱点を補う方法については、以下の過去記事もご覧ください。
サポテキ(3) サポテキで、spモードメールアプリの弱点を補う » 単純作業に心を込めて
(5)宛先選択は、宛先欄に日本語入力で
spモードメールアプリは、宛先入力の点では、基本をおさえていて、使いやすいです。宛先欄に日本語でメールを送りたい人の名前を入力すれば、自動で、候補を表示してくれます。候補の中からメールを送る相手をタップすれば、それで宛先の選択は終わりです。
宛先欄の右側に、アドレス帳アイコンがあるため、アドレス帳アイコンをタップして、アドレス帳アイコンから宛先を選択する、という操作をしている人もいるかもしれません。しかし、アドレス帳からの宛先選択は、あまり快適ではありません。spモードメールアプリで宛先を選択するときは、宛先欄に直接日本語を入力する方がいいと思います。
3.spモードメールアプリを使わなければいけない理由と、その解消
(1)docomoメールの必要性
以上、私なりの工夫を5つ記載しました。これらによって、私は、それなりに平和にspモードメールアプリとつきあっています。
しかし、これらはいずれも対症療法であり、根本的な解決ではありません。docomoがspモードメール送受信を非公式アプリに開放してくれれば状況は改善されると思われます。しかし、その見込みは、ほぼないと思われます。
となると、私にできる根本的解決は、「@docomoのメールアドレスを使うのをやめること」ではないかと思われます。docomoメールを使うのをやめれば、spモードメールアプリを使う必要はありません。スマートフォンからなら、Gmailはじめ普通のメールアドレスのメールを、ほぼリアルタイムで送受信することが可能です。なにも@docomoのメールアドレスにこだわることはないような気がします。
しかし、現時点では、@docomoのメールアドレスを使うことには、それなりの必要性がありました。もっとも大きな理由は、キャリアメールには、迷惑メール対策として、携帯のキャリアメール以外からのメールをブロックする設定が存在することです。この迷惑メール設定をしている人のキャリアメールに対しては、@gmail.comのメールアドレスからメールを送ることができません。そのため、その設定をしている人のキャリアメールに対してメールを送るには、@docomoのメールアドレスからメールを送る必要がありました。
(2)スマートフォンの普及で、状況の変化が
しかし、スマートフォンの普及により、状況に変化が生じているような気がします。
スマートフォンを使っている人は、スマートフォンで、キャリアメールだけでなく、Gmail等の通常のメールアドレスを送受信している可能性が高いです。Androidなら、Googleアカウントを登録する際にGmailアドレスを登録し、特別な設定なしに、Gmail公式アプリからGmailの送受信をすることができます。iPhoneを使っている人も、何らかのiPhoneから何らかの通常メールアドレスのメールチェックをしている人の方が多いのではないかと思います。
であれば、スマートフォンを使っている人に対する連絡であれば、キャリアメールに対してメールを送る必要はありません。キャリアメールに対してメールを送らないのであれば、@docomoのメールからメールを送る必要はありません。したがって、spモードメールを使う必要はありません。
そもそも、スマートフォンを使うのなら、キャリアメールを使う必然性は、あんまりないような気がします。キャリアメールを使わないことによって、すべてのメールをGmailに集約するのも簡単になりますし、MNPの敷居も下がります。少なくとも利用者にとっては、キャリアメールを利用しない方が、メリットが大きいのではないかなと思います。
今後、さらにスマートフォンが普及して、リアルタイムで連絡を取りたいときにも、キャリアメールにではなく、通常のメールアドレスにメールを送ればよい世の中になってくれることを期待しています。それまでは、悪あがき的な工夫をしながら、ぼちぼちと、spモードメールアプリとつきあっていこうと思います。
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