緊張状態からリラックスすることと、インサイド・アウト
公開日:
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最終更新日:2013/11/13
書き方・考え方
目次
1.緊張状態からリラックスするには、どうしたらよいか
たとえばプレゼン本番前に緊張状態にあるとき、緊張を解いてリラックスしたいと思います。しかし、リラックスするんだと自分に言い聞かせても、それだけでリラックスできることは、まずありません。逆に緊張が高まってしまうこともしばしばです。
では、緊張状態からリラックスするために、何をしたらよいのでしょうか。
リラックスにつながる具体的な行動をするのがよいと思います。私の場合は、特定の呼吸法をすることにしています。リラックスにつながる具体的な行動を、普段から準備しておくことが、有益ではないかと思います。
2.インサイド・アウトの話で、この現象を説明すると
インサイド・アウトの話で、この現象を説明すると、以下のようになるのではないかと思います。
(1)緊張状態からリラックスすること自体は、影響の輪の外側
まず、緊張を解いてリラックスすること自体は、影響の輪の外側にあります。
緊張状態なのかリラックス状態なのかは、自分で決めていることではありません。そのため、自分でコントロール可能な対象ではありません。
したがって、緊張状態にある自分に、リラックスするんだと言い聞かせることは、影響の輪の外側に働きかけていることですので、何の意味もありません。
(2)リラックスにつながる具体的な行動は、影響の輪の内側
これに対して、影響の輪の中にあるのは、リラックスにつながる具体的な行動です。
たとえば、深呼吸をする、温かいお茶を飲む、軽い体操をする、などの具体的な行動は、自分の意志で実行に移すことができます。自分がコントロールできる事柄です。
したがって、緊張状態からリラックスするという結果が得たければ、その結果につながる、影響の輪の内側にある事柄である、このような具体的な行動に力を注ぐべきです。
3.前もって、具体的な行動を準備しておく
(1)前もって、具体的な行動を準備する
自分の場合、どんな行動をすると、緊張状態からリラックスすることができるのか。これを把握しておくと、いろんな場面で、便利です。普段からリラックスにつながる具体的な行動を練習しておくと、いざというときに、役に立ちます。
(2)私の場合:3秒吸って、2秒止めて、15秒吐く呼吸法
私の場合は、呼吸法がうまく機能しています。たんなる深呼吸ではなく、特定の方法による呼吸です。
私が採用している呼吸法は、齋藤孝さんの『「できる人」はどこがちがうのか』等の著作で紹介されている呼吸法です。やり方はごく簡単です。以下の通りです。
- 3秒 息を吸う
- 2秒 息を止める
- 15秒 息を吐く
この、3秒吸う→2秒止める→15秒吐くのサイクルを繰り返します。15秒息を吐くところから始めると、3秒息を吸うところもスムーズではないかと思います。
普段からこの呼吸法を意識して、身につけておくことで、どんなときにもこの呼吸法を活用することができます。本番前の緊張状態においても、この呼吸法を、拠り所とすることができます。
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