Xiでテザリングする場合の、7GB制限の意味を検証してみた(結論:私の使い方なら、気にしなくてよい)
目次
0.はじめに
Xiプランのよいところは、テザリングをしても上限が変わらない(キャンペーン等を考慮しなければ、月額5985円)ことです。
しかし、Xiプランは、1ヶ月の通信料が7GBを超えると、その後、月末までの通信速度が送受信時最大128kbpsに制限されます。
当月ご利用のデータ量が7GBを超えた場合、当月末まで通信速度が送受信時最大128kbpsになります(2012年9月30日までは、当月ご利用のデータ量が7GB以降も通信速度が送受信最大128kbpsになりません)
128kbpsに制限されてしまうと、かなり不便になりそうなので、できればこの制約には引っかかりたくありません。
では、1ヶ月7GBという制限は、どの程度、心配しなければいけない制限なのでしょうか。スマートフォンを使う場合と、テザリングをたくさん使う場合について、自分の通信量と照らし合わせて検証してみました。
1.スマートフォン単体で通信する場合は、ほぼ心配ない
(1)私のパケット数の実績
スマートフォンの毎月のパケット通信料は、ドコモの場合、My docomoから確認をすることができます。スマートフォンからも、簡単に確認できます。
確認してみたところ、私の場合、1ヶ月あたり500万パケットから1000万パケットまでの幅におさまっており、だいたいは800万パケットくらいでした。そこで800万パケットを基準に考えてみます。
(2)パケット→ギガバイトの換算
では、800万パケットをギガバイトに換算すると、どれだけでしょうか。
まず、パケットとバイトの関係は以下の通りです。
- 1パケット=128バイト
- 1024バイト=1キロバイト
- 1024キロバイト=1メガバイト
- 1024メガバイト=1ギガバイト
したがって、たとえば、以下のような計算になります。800万パケットは、約0.95ギガバイトです。
パケット | バイト | キロバイト(KB) | メガバイト(MB) | ギガバイト(GB) |
58720256 | 7516192768 | 7340032 | 7168 | 7 |
8388608 | 1073741824 | 1048576 | 1024 | 1 |
819200 | 104857600 | 102400 | 100 | – |
1000000 | 128000000 | 125000 | 約122 | 約0.12 |
8000000 | 1024000000 | 1000000 | 約980 | 約0.95 |
なお、これらを計算するには、以下のサイトに設置してある計算機を使うのが簡単です。
Packet Conversion/パケコン 手軽にパケット・バイト換算
(3)私のパケット料をギガバイトに換算すると、1GBも行かない
800万パケットは、0.95ギガバイトです。7GBまで、7倍以上の余裕があります。
したがって、スマートフォン単体で使っている限り、7GBは、よほどのことがない限り、いかないと思われます。スマートフォン単体で使うなら、7GBの制限は、無視してもよいでしょう。
2.テザリングをする場合も、ほとんど大丈夫
(1)パソコン(Windows)のネットワーク通信量を計測する3つの手段
では、テザリングをする場合はどうでしょうか。テザリングの場合、パソコンの通信量となるため、自分のパソコンの使い方で、どの程度の通信をしているのかを知る必要があります。
このためには、自分が普段使っているWindowsの通信量を、実際に計測するのが一番です。Windowsでネットワーク通信量を測定するための方法としては、(i)Windowsのタスクマネージャーを使う方法、(ii)Microsoftが提供しているMicrosoft Network Monitorを使う方法、(iii)フリーソフトを使う方法の3つがあります。
今回は、新たなインストールを必要としない、Windowsのタスクマネージャーを使う方法を採用しました。
なお、Microsoft Network Monitorは、以下のサイトからダウンロード可能です。
Download: Microsoft Network Monitor 3.4 – Microsoft Download Center – Download Details
また、フリーソフトを使うなら、以下のページからダウンロードできるTCP Monitor Plusを使うのがよいのではないかと思います。
(2)タスクマネージャーを使った通信量の計測
タスクマネージャーを使った通信量の計測は、以下のページに詳しく解説されていました。要するに、
- タスクマネージャーを起動する(Ctrl+Alt+Del)
- ネットワークタブを選ぶ
- オプションから「蓄積データの表示」にチェックを入れる
- 表示→列の選択で、「送信バイト数」「受信バイト数」「バイト数」にチェックを入れる
ということです。
「送信バイト数」が上りの通信量、「受信バイト数」が下りの通信量、「バイト数」がそれらの合計でありすべての通信量、です。
通信量を測定してイーモバイルのプランを選ぶ – パソコン快適生活
(3)本日の通信量
今朝、仕事を始めるときに、「蓄積データの表示」にチェックを入れて、計測してみました。
計測条件は、おおむね、以下のとおりです。
- 朝9時から夕方5時までの8時間
- その間、GoogleChromeを開きっぱなし
- Gmail、Googleカレンダー、Toodledoを開きっぱなし
- EvernoteのWindowsクライアントも起動しっぱなし
- Dropboxで、50個ほどのWordファイルを同期した
- Googleリーダーで100個ほどの記事をチェックした
- ネットのブラウズは、合計1時間くらいか?
こんな感じで、通信量は、200,000,000バイト行かないくらいでした。
(4)検証
a.31日間の通信量
200,000,000バイトは、約0.18GBです。
これに31日をかけると、6,200,000,000バイトであり、約5.8GBです。今日と同じだけの通信量を31日間続けたとしても、約5.8GBなので、7GBにはおさまります。
また、これにスマートフォンの通信量である800万パケット(約0.95GB)を足しても、約6.75GBなので、7GBまではいきません。(まあ、ぎりぎりですが。)
b.実際のテザリング状況
さらに、私がテザリングを使うのは、外出先だけです。私の場合、月に31日、一日ずっとテザリングを使うことは、まずありません。テザリングを使いたいのは、月に1,2回の出張時や、新幹線での移動中くらいのものです。ですから、実際の通信量は、今日の通信量×31まで行くことは、まずありません。
c.まとめ
したがって、テザリングをばんばん使ったとしても、7GBもの通信量に到達することは、ほぼないと考えてよいかと思います。
3.結論:7GBは心配なし
以上から、少なくとも私の使用方法では、7GBの制限に引っかかることを心配する必要はない、ということが分かりました。Xiにプラン変更をするなら、通信量は気にせずに、テザリングなどを利用することができそうです。
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